元ウエディングプランナー直伝!感動させる友人スピーチの書き方
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元ウエディングプランナー&ディレクターのランです。
早速ですが、今回は「絶対に会場中を感動させられる友人スピーチの書き方」についてご紹介しましょう。
結婚式で友人スピーチをお願いされると、友人としては嬉しいですがその反面、どうしていいかわからず困ってしまいますよね。
初めてのことですし、今まで結婚式に参加していても、あまり他人のスピーチを聞いてこなかった人は、どうしていいか分かりません。
そんな人はマニュアル本に頼った、オーソドックスで無難な、オリジナリティのない友人スピーチをしてしまいます。
実は、私がウエディングディレクターとして結婚式当日の流れまで監督していた時に、周りのプランナー含め全員でよく言っていたことがあります。
それはズバリ、「感動させられないのなら、友人スピーチなんてする意味ないよね」ということです。
少々きつく見えますが、どうせするなら「大切な友人の為に心に残るようなスピーチ」をした方が良いですよね!
そこで今回は、私がこれまで見てきた感動的な友人スピーチのデータから生み出した、絶対に感動させられる友人スピーチの書き方をご紹介したいと思います。
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ステップ1:余計な知識やマニュアル本は捨ててしまいましょう!
まずは友人スピーチに関するムダな知識やマニュアル本なんかは捨ててしまいましょう。
何故なら、一般のマニュアル本を見てしまうと、「何を話そうかな」と考えた時に、どうしてもそこに掲載されている例文や知識に引っ張られてしまうからです。
皆さんが本当に大切な人のために“うわべのメッセージで終わらせたくない”なら、「何を伝えたいか」をじっくり考える必要があります。
その為にも、一般的なマニュアル本や今ある知識というのは一旦、忘れるようにして下さい。
起承転結を考える→考える必要はありません!
マニュアル本なんかでは起承転結を考えましょう!ということが書いてあると思いますが、ひとまずは、良く書いてあるような「起承転結」については考えなくてもOKです。
具体的には後述しますが、経験から編み出した「黄金構成」というのがあるのでそれを使ってもらいたいと思います。
ちなみ・・・マニュアルに素直に従って、「転」のところで新郎の失敗話や新婦の男遊びの話をした人がいますが、これは絶対に止めましょう。
文例をそのまま利用?→これでは心に残りません!
ネットに広く分布する文例や、マニュアル本をそのまま話すと、文章が綺麗すぎて心に絶対に残りません。
実際、これまで参加した結婚式の友人スピーチ、覚えていますか?
卒ない感じのスピーチは覚えていませんよね。
偉人の言葉→友人が言っても効力がない!
偉人の言葉やアドバイスは「上の立場の人」が言って初めて影響力を持ちます。
結婚式で言えば、新郎の上司や親戚の伯父伯母などがそれにあたります。
つまり、新郎新婦と同等の立場にある友人がネットやマニュアルで見つけて言ったところで、大した感動を与えられないということです。
例えば100歳を超えたおばあちゃんが「一期一会」と言うとじんわりきますが、20歳の若造に同じ言葉を言われても心に響きませんよね。
その上、偉人が言った言葉は本当のあなたの言葉ではありません。
友人としての素直な言葉のほうがよっぽど新郎新婦の心に響きますよ。
ステップ2:感動のシナリオは、黄金構成で書くべし!
感動させる友人スピーチの構成は、実は非常に簡単です。
ズバリ言ってしまうと・・・
『自己紹介』+『新郎or新婦とのエピソード』+『新郎新婦への気持ち』+『パフォーマンス』
これでOKなんです!
詳しくはこれから1つずつ説明していきますが、とにかく最初に意識してもらいたいのは、「いかに偉い人みたいなスピーチ」ができるかではなく、「いかに友人らしいスピーチ」ができるかである点です。
ステップ3:魅力的で簡潔な自己紹介を考えよう!
「○○くん、□□さん、この度はご結婚おめでとうございます。そして、ご両家の皆様、本日は本当におめでとうございます。」
というようなオーソドックスな滑り出しは、これが無いと話に入りにくいので例文をそのまま活用しても問題ありません。
しかし、自己紹介ではポイントを押さえてオリジナルなものになるように心がける必要があります。
というのも、自己紹介では「新郎新婦へ」ではなく会場ゲストの心をつかむ必要があるからです。
会場ゲストはあなたのことを知りませんから、簡潔で分かりやすい自己紹介をしないといけないのですね。
この時のポイントは「新郎or新婦との関係性から派生させること」「学校名を入れること」です。
例えば・・・
「僕は、新郎の○○君と××中学の時にバスケ部で知りあった△△と言います。」
「××中学・●●高校と同じクラス、同じ部活だったこともあり、良くおうちにも遊びにいかせてもらいました。」
「○○君のお母さんは遊びに行った日におやつを作ってくれたりして、それがすっごく楽しみだったのを覚えています。」
「あ、(お母さんを見て)その節はお世話になりました!(おじぎ)」
というような感じですね。
学校名が分かると新郎家のことを知らない人でも「あの辺の学校に通ってたんだ」と会場ゲストに理解してもらえます。
新郎との関係が分かり、かつ親族など友人トークを聞いてくれている親族へ向けて話しかければ、「あの時の△△くんだ!」と思い出すわけです。
このように自己紹介は、なるべく簡潔にしつつも、会場ゲストにどこの誰かを分かってもらえるようにしましょう。
ステップ4:新郎or新婦とのエピソードは自然に思い出すものをチョイス!
次に新郎or新婦とのエピソードをチョイスし、話をしましょう。
この時、思い出は綺麗なものである必要はありません。
ポイントは新郎と自分のエピソードの中で、一番心に浮かぶものをチョイスすることです。
不思議なことに、お互いの心に残るエピソードは同じことが多いです。
「バスケ部でエースだった○○が、怪我で最後の大会に出られなかったことを思い出します。」
「あの時、試合は結局負けてしまいましたが、俺たちのセットプレイがあれば絶対勝てたと今でも思っています。」
このような結婚式とは直接関係もないエピソードでもいいのです。
新郎と新郎家族は、何かを思い出すことで感動します。
俺たち、こんなことやったよな!私たち親友だよね!
そんなエピソードを語るだけでも、新郎の親はその頃の新郎のことを、新郎は友人と遊んだ日々のことを振り返り、感動するのです。
この時、一緒に遊んだ友人たちの席もその頃を思い出して大いに盛り上がることでしょう。
ステップ5:新郎新婦への気持ちは新郎であれば新婦に、新婦であれば新郎に書く!
エピソードを振り返ったら、次は2人の結婚に対するエールを贈りましょう。
新郎友人であれば新婦へ向かって、新婦友人であれば新郎に向かって書くと書きやすいです。
「新婦の○○さんのことは、新郎△△君からよーく聞いています。」
「大切で大切で仕方ない存在だと言っていました。」
「今日改めて、こんな綺麗な○○さんを見て、そして会場に来ている○○さんの友人、ご家族を見て、安心しました。」
「新郎側であれば、こんな入りで新婦、新婦友人、新婦家族へ語りかけましょう。」
・友人の癖や性格+改善策も良いですね。
例えば、
「○○さんがいない時は、仕方なく僕がよしよししていましたが(笑)、というのは冗談ですが、○○さんは、△△君を甘えさせてあげてください」
等ですね。
この時、あくまで新郎or新婦または新郎新婦の2人に向けた素直な気持ちを言葉にするよう意識しましょう。
・自分を結婚後も頼ってほしい時には、
「○○を飲みにつれ出して、僕が説教しますから!」
などでもいいですね。
今、本当に新郎新婦に思うことは何か、それをまとめてみましょう。
ステップ6:最後にパフォーマンスで感動と笑いの渦に!
さて、注目を集めたところでラストはオリジナリティのあるパフォーマンスで締めくくりましょう!
例えばスマートかつ感動的なのは、
「○○くん、本当におめでとう!」と締めくくった後で新郎席へ近づき、握手をするパフォーマンスですね。
女性の場合は、「少し泣きながら新婦とハグ」というのでも良いでしょう。
このようなパフォーマンスは会場ゲストを視覚でも感動させます。
その上、絶好のフォトチャンスとなりアルバムに残りますから、思い出になります。
1人でのパフォーマンスが恥ずかしい場合は、あらかじめ打ち合わせをして新郎友人席と共同で行うのも良いでしょう。
新郎友人を新郎席に来させて「△△、本当におめでとう!」と大きな声で礼をする、場合によっては胴上げ(天井の高い会場のみで可)などをしても感動的です。
オリジナルというのが少し難しいですが、「部活動で使っていた掛け声」などをモチーフにしてもいいですよ。
まとめ
結婚式の友人スピーチに「これが正しい」はありません。
黄金構成も、もちろんこれだけで機能するものではありません。
大切なのは、黄金構成に当てはめる形であっても、「全てが自分の言葉」であることです。
いつもの呼び方、いつものしゃべり方、いつものノリ・・・そんなものを大切にした“できるスピーチ”というのは、新郎新婦の心に一生刻まれる感動のスピーチとなることでしょう。
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ライター紹介

元ウエディングプランナー、現在は『一姫二太郎』の子育てに奮闘中のママです。 趣味はお散歩と映画鑑賞。 ネットでのお買い物にも最近はまり中です。クリックのしすぎ(買いすぎ)に気をつけねば!