| TOP | 節約エージェント | よつばブログ。 | カードローン・エージェント |

元ウエディングプランナーが徹底解説!離婚も防ぐ「婚前契約書」作成術!

スポンサードリンク

元ウエディングプランナーが徹底解説!離婚も防ぐ「婚前契約書」作成術!

元ウエディングプランナーのランです。

突然ですが、最近『婚前契約書』という言葉を耳にした人もいるでしょう。

今回は『婚前契約書』についてとことん詳しく解説しちゃいます!

数年前まではタイガーウッズの離婚やセレブの結婚ニュースなどでちらりと聞く程度でしたが、最近は日本人でも取り交わすことが増えてきました。

離婚が取りざたされる芸能ニュースで耳にすることも多く、「離婚の時に役立つ」なんてイメージもあります。

しかし実は、『婚前契約書』には離婚を防ぐ効果があり、その為最近では日本人でも取り交わすカップルが増えているのです。

この記事を読めば・・・

  1. 『婚前契約書』について詳しくわかる!
  2. 行政書士や弁護士を通さずにある程度体裁を整えて2人で作れる!
  3. 結婚前後に抱えていたさまざまな悩みもふっ飛ぶ!

という内容に仕上げています。

これから結婚予定の人、結婚に抵抗感ある人も、ぜひ読んでみてこれからの人生に活かしてみてくださいね

スポンサードリンク

1.婚前契約書は離婚しないために作る!

婚前契約書とは

婚前契約書というと『離婚の時に役立つ』と勘違いしている人がいますが、これは間違いです。

婚前契約書は2人が思い描く『結婚生活』をより具体的にしていく作業です。

離婚の原因として「性格の不一致」がよく挙がりますが、婚前契約書を作成していれば、このようなことは起こりません。

なぜなら、「こんな結婚生活をしたい」という2人の思いが詰まっているからなんです。

婚前契約書は2人の価値観やライフスタイルから約束事を決め、思い描く最高の夫婦にお互いがなる為の決まりごとが書かれています。

これから先、結婚生活を送るうえで困難な時の、大切な道しるべになるのですね。

どうして今、婚前契約書が必要なの?

どうして婚前契約書?

この答えはズバリ!

離婚率が高い今だからこそ、気軽に離婚しない為に婚前契約書が必要とされているのです。

現在、日本の離婚率は35%、実に3組に1組が離婚する世の中になりました。

これは2分に1組の夫婦が離婚している計算になります。

つまり、結婚する限り「絶対に離婚とは無縁」とは言えなくなったわけですね。

離婚の原因の1位は男女ともに『性格の不一致』とされています。

結婚前に決めた婚前契約書で、あらかじめ2人の初心を決めていれば、それが道しるべとなって2人の価値観を近づけあってくれます。

つまり「絶対離婚したくない!」という人こそ、婚前契約書が必要なのですね。

どうして『婚前』なの?

婚前

婚前に契約書を作る理由は1つ、そのほうが取り消しが難しいからです。

実は日本の法律で「夫婦間で取り交わした契約は原則としていつでもどちらかが取り消せる」(民法754条)と決まっています。

つまり、せっかく契約書を交わしても、夫婦になってしまってからでは相手が一方的に取り消せる為、拘束力が弱いのです。

少なくとも夫婦になる前に契約書を交わしておけば、取り消しは夫婦間ほど容易ではなくなります。

結婚後に作成する『結婚契約書』でもOK!

結婚契約書

実は夫婦の決め事を記すものには『婚前契約書』と『結婚契約書』があります。

前者は婚前に作り、後者は結婚後でも作ることができます。

オススメなのは前述している通り、婚前に作る前者ですが(取り消しが難しく効力も強い)、すでに結婚している人は今からでも遅くありません。

夫婦間で『結婚契約書』を取り交わせば、メリットも盛りだくさん。

「すでに結婚しているのになぁ」と思っていても、2人の普段のケンカの原因を取り除いてくれたり、愛情を確かめるツールになったりします。

2.婚前契約書の種類

婚前契約書の種類

婚前契約書には大きく分けて4種類あります。

それぞれで特徴・メリット・デメリットがありますから、きちんと把握しておきましょう。

2人ですぐに作れる『覚書』

2人で話し合って気軽に作れるのが『覚書』です。

例えば浮気癖の彼氏に「浮気はもう絶対にしません」と約束させるとか・・・

ゲーマーの彼氏に「次にゲームをしつづけたら罰金を払います」などの軽い約束事をさせた場合とか・・・

これらは『覚書』に該当します。

特徴

日本の法律などを加味したり、介入させたりはしていません。

2人で話し合ったことを文面化し、署名捺印したものが『覚書』ですね。

★メリット

  • 特別な準備も不要ですぐに作成できとても簡単
  • 法律の知識やマニュアル本を見なくても作れる

★デメリット

  • 約束が仮に守られなくても裁判などで証拠として認められない場合も

なぜ証拠として認められないかというと、本人の意志が弱いとみなされるケースがある為です。

例えば「浮気は絶対しない!」と言っていても、彼女から彼に詰め寄って強引に署名捺印させている可能性が否めません。

彼の意志がないまま署名捺印したものは、裁判所で証拠とならないのです。

法律などにのっとった『正式な書類』

『覚書』と違って、きちんと契約書としてのフォーマットや体裁にのっとって作成されているものがこれに該当します。

紙とペンがあればできるのではなく、話し合いの時間をたっぷりとらなければ、まず作成はできません。

その上、パソコンのワードなどで体裁を整えて作り、見栄えよくしなければなりません。

特徴

日本の法律にのっとって契約文も整え、きちんと体裁を整えた書面でなくてはなりません。

契約書としておかしくないよう決められた書式にのっとって文を作成し、署名捺印が必要です。

★メリット

  • 素人でもマニュアルや法律知識にのっとって作成が可能
  • 法律に基づかない内容以外は裁判で有力な証拠に

★デメリット

  • マニュアル本を買ったり読んだりしなければならない
  • ・・・ですが!

    この記事の例文などを活用すればこの『契約書』が自分たちでできちゃうんです!

    『覚書』では心細い人も、この『婚前契約書』なら拘束力もある程度あるので安心ですよ。

    公式証書

    公証役場などに提出して公に認められた夫婦間の取り決め契約書がこれに該当します。

    セレブや芸能人の多くが、弁護士や行政書士を介して取り決め、提出しています。

    特徴

    原案を公証役場に持参、公証人を挟んできちんとした契約書を有料で作成してもらったものがこちらに当たります。

    つまり、弁護士や行政書士を挟んで公に提出し、公を巻き込んで契約を結んだものが『公式証書』なんですね。

    ★メリット

    • 法的効力が強いので証拠として認められる可能性が高い
    • 約束に違反した場合に強制執行することも可能(恐いっ)

    ★デメリット

    • このレベルまでくると素人では原案作成自体も難しい
    • 弁護士や行政書士などを間に挟んで手続きするため費用も高い

    つまり、手間と費用は覚悟して下さいということですね。

    夫婦間財産契約

    これだけはちょっと異質です。

    その特徴から、『婚前契約書』の種類としては取り上げられることも多いですが、『結婚契約書』では取り上げられません。

    特徴

    夫婦の財産のことだけを取り決めできる契約です。

    これに関しては結婚後には作成できず、婚前作成でなければ効力がありません。

    ★メリット

    • 法的効力が強いので裁判でも重要な証拠に

    ★デメリット

    • 婚前でなければ作成不可
    • 法律のある程度の知識が必要かつ契約書としての体裁は整える必要も

    なかなか話し合いにくいことですが、二人の財産についての取り決めは大事なこと。

    イザといったときに揉めないように、婚前に検討するとベターです。

    大切なのは自分の不安をカバーしてくれる契約書の種類を選ぶこと!

    「強制執行してくれる一番効力がある公式証書じゃないと意味ないじゃん!」

    いいえ、そんなことはありません。

    それぞれにメリットデメリットがあります。

    4種類のうちどれが効力が強いかではなく、大切なのは「どれが自分の不安をカバーしてくれるか」です。

    手間がほとんどかからないのは『覚書』ですが、その分自分が困った時に100%助けてくれるとは限りません。

    プランナーとしてあえてオススメするならば、『正式な書類』レベルの婚前契約書です。

    契約書の体裁を整え、法律にのっとって取り決めるのは手間ですが、効力も強まり、お金も弁護士を挟むほどは絶対にかかりません。

    結婚生活で2人に『性格の不一致』が生じても、何らかの道しるべとして頼れる存在になるでしょう。

    3.婚前契約書を作るステップ

    作成ステップ

    こちらでは実際に婚前契約書を作る方法をステップに添ってお教えします。

    婚前契約書を作るのって手間じゃない?と思っている人、そんなことはありませんよ!

    ステップはたったの4つ!

    作成ステップは大まかに言うとたった4つなんです。

    ステップ1:必要な項目をピックアップ

    まずは記事の4.で取り上げている項目の中から、自分たちに必要だと思う項目をピックアップしましょう。

    ステップ2:項目ごとに話し合い

    次にピックアップした項目ごとにしっかり2人で話し合いましょう。

    この時誰かを交えたりせず、2人だけで話すのがミソです。

    他人を介入させたり、影響を受けては本当の意味での『婚前契約書』は作れません。

    本当に2人が「こうしたい」という想いを語り合える場を作りましょう。

    ステップ3:例文を参考に具体化

    4.に挙げている例文を具体化させ、2人にあった文に変えます。

    さらに契約書として体裁を整え、書面化しましょう。

    ステップ4:署名捺印

    最後に日付と2人の直筆サインを書き、印鑑を押しましょう。

    ・・・はいこれで完了です!

    いつから作り始めるべき?

    いつから作り始める?

    実際には話し合いにはある程度の日数が必要で、1ヶ月半は必要とされています。

    その上文章化したり、体裁を整えて文章にするのにまた何週間もかかるもの。

    ですから、最低でも契約日の3ヶ月前くらいから話し合いを始めなければなりません。

    目標目安としては、入籍1ヶ月前の書面化です。

    ちなみに婚前契約書の種類によっては署名捺印後の手続きに時間が必要になる場合もあるので、それも逆算して作成を開始しましょうね。

    ポイント

    • 『覚書』『正式な書類としての契約書』であれば余裕を持ってそのまま契約できます。
    • 『公正証書』の場合、書面化したものを公証役場に持っていき処理に1~2週間かかります。
    • 『夫婦財産契約』の場合は法務局で処理に3~4日かかります。

    特に後の2種類の場合は、時間に余裕を持って書面化する必要がありますね。

    4.婚前契約書には何を書くの?

    婚前誓約書には何を書く?

    それでは具体的に婚前契約書に書く内容について挙げてみましょう。

    それぞれ例文や契約書としての例文も挙げているので、その文を自分たちに合ったものに変えながら文を作ると良いですよ。

    なお、例文ではわかりやすさの観点から『夫』『妻』と表記しますが、実際の契約書では『甲』『乙』と記載すべき場合もあります(婚前に結ぶ場合は甲乙表記ですよね)。

    適宜自分の契約書に合ったように変更して活用しましょう。

    愛について・夫婦のあり方について

    愛について

    まずは夫婦のあり方や愛について確かめ合いましょう。

    例1:結婚後の2人の関係性について

    お互い、育ってきた家庭が違うので、「妻とはこういうもの」「夫とはこういうもの」という観念が違いますよね。

    ですから、結婚前にまず2人が思い描く「妻とは」「夫とは」「夫婦とは」を明確にしておきましょう。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は家庭に関する事項については独断で決定することなく、お互いに報告と相談をしなくてはならない。協議事項については必ず納得いくまで話し合い、決定、遂行します。
    • 夫は妻に、妻は夫に協力を惜しみません。家庭内の役割分担については協議の上決定、主に家事や家庭内の行事については妻の意見を優先します。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p78)

    例2:家庭内暴力DVが不安

    家庭内暴力には以下の種類があります。

    • 殴るけるの『身体的暴力』
    • 脅しや恐喝などの『精神的な暴力』
    • セックスに関する『性的な暴力』
    • 生活を支える気がない『経済的な暴力』

    など。

    これらの暴力にさらされるのが不安な人は、婚前契約書に次のような条文を入れておきましょう。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は、理由は問わず、身体的、精神的、性的、経済的な暴力をふるわないことを誓います。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p80)

    例3:浮気が心配

    浮気は正当な離婚原因になります。

    「浮気が怪しまれたら離婚協議する」「浮気は1回でも認めない」ことなど離婚に関することを条文に入れておけば、一応の浮気予防にもなります。

    ≪例文≫

    • 浮気については1度たりとも認めません。浮気の有責配偶者は500万円以上の慰謝料を支払うこととします。
    • 離婚協議は親権放棄を前提に、第三者を含めて開始されます。
    • 疑わしい行動があった場合は、当人の主張を問わず、離婚協議を第三者を含めて開始するものとします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p81)

    例4:お互いの約束・目標

    お互いの約束や目標についても契約書内で明確にしておくと良いでしょう。

    結婚生活での目標がはっきりと一致していれば、小さな喧嘩も少なくなります。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は2020年までに持ち家を購入することを目標とします。

    (引用:鈴木じゅんこ著『結婚契約書』)

    お金のことについて

    お金について

    夫婦間でのもめごとの発端には、お金がらみが多いもの。

    お金がらみのケンカを減らす為にも、婚前に『お金のこと』、話し合っておきましょう。

    具体的にはお互いの収入や、家計にどれくらいお金が必要かなど話し合います。

    例1:収入・家計についての概念

    最近では女性もやりがいある仕事を持っている場合があり、夫婦ともども経済的に自立sているケースが多いです。

    それぞれの収入をどれくらい家計に入れるかなどを話し合っておくと、後々いざこざになりませんよ。

    ≪例文≫

    • 夫と妻はそれぞれの収入の80%を家計に入れ、その合計額で家計を運営していくこととします。(共働きの場合)
    • 夫の収入は収入の100%を共有の家計で管理し、妻は家庭の仕事をまっとうします。
    • 妻の家庭の仕事は夫を補助する対価として認識されます。(専業主婦の場合)

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p86)

    例2:財産について

    結婚すると2人の財産も増えていきます。

    家やその土地、車、貯金・・・etcですね。

    これらの財産についても具体的にどうするのか話し合い、条文化しておきましょう。

    ≪例文≫

      ・夫と妻はすべての財産を夫婦の共有財産として認識します。負債については相談の上、共有財産から返済していくこととします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p87)

    例5:家計管理について

    家計の管理は誰がどうするかも条文で決めておくと良いでしょう。

    ≪例文≫

      ・家計の管理は妻が行います。夫の固有財産を含めて管理していくこととします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p90)

    例5:死後の財産分与

    もしも相手が先に死んでしまったら?私が先に死んだら私の財産はどうなる?

    これらの事も親族間での相続争いに繋がらないよう決めておくと良いでしょう。

    ≪例文≫

    • 万が一いずれかの死亡によって結婚が解消される場合、財産は全て生存する配偶者が相続します。40歳の誕生日以降3年ごとに、お互いに遺言書を作成することとします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p94)

    仕事や家事分担などについて

    仕事と家事分担

    結婚生活には、お互いの仕事への理解、家事をする妻への理解が不可欠です。

    婚前契約書で条文を決め、お互いの仕事のことや家事について話合いができれば、いざ結婚して「どちらかの負担が重過ぎる」という事態も避けられます。

    例1:お互いの仕事への理解

    今のお互いの仕事のこと、結婚したらどうするのかを話し合いましょう。

    結婚後すぐのことだけでなく、「いずれはこうしたい」という目標や展望も話しておきましょうね。

    ≪例文≫

    • 妻は原則的に専業主婦として家庭を支えます。
    • 夫婦はお互いの仕事についてはお互いに干渉することなく、お互いを尊重します。
    • (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p104)

    例2:家事分担について

    2人で生活していくということは、2人分、将来的には子どもの分+@の家事が発生します。

    日ごろの料理・洗濯・掃除だけでなく、事務的手続きや買い物など、どのように分担するかを話し合い、ある程度は決めておくとケンカも起こりにくくなります。

    また、家事に関する考え方も入れておくと、結婚後のトラブルになりにくいですよ。

    ≪例文≫

    • 夫は一週間の家事全体の3分の1以上を自分の仕事であると認識します。もしこれができていない場合は話し合って翌週に繰り越すことができます。
    • 諸事情により、家事がお互いにできていなくても責めない、相手に完璧はもとめないことを誓います。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p110)

    健康状態について

    健康について

    「健やかな時も、病める時も・・・」とチャペル式では牧師さんが言いますが、実際に夫婦どちらかが病める時には、ついついイライラしてしまいがち。

    互いを支え合う為にも、健康に関する条文を入れておきましょう。

    例1:健康継続への努力義務

    健康の為に努力をしない自暴自棄のような状態に、相手がなってしまったら嫌ですよね。

    健やかに長生きする為にも、健康維持に関する一文を入れておきましょう。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は健康に十分留意し、健康を維持するための努力をします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p116)

    例2:お互いが病気になったら?

    お互いが病気になってしまったら、相手にどうするか?

    当たり前のことですが看病しますよね。

    でも、相手と例えばケンカしていたら、素直に看病してあげられません。

    夫婦に看病義務があるよう設定しておけば、契約書を理由に素直に看病してあげられます。

    ≪例文≫

    • 夫と妻はいずれかが入院治療が必要となった場合、相手の看病に努めます。病気でなくても、体調不良の場合は、お互いの仕事や家事労働の放棄を認めます。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p118)

    例3:お互いの介護について

    いつまでも若くいられるわけではありませんよね。

    お互いが歳をとってもお互いに介護できる素敵な老ライフをおくれるよう、ここもじっくり話し合っておきたいもの。

    介護は夫婦の義務として日本の法律で定められていますが、自分たちでも話し合って決めていれば、義務ではなく約束として介護を実施できますよ。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は事故・疾病・老化等によって日常生活に支障を来すようになった場合、お互いを介護します。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p119)

    お互いの趣味や好みのことについて

    お互いの趣味について

    愛していても、お互いの趣味や好みを100%分かち合うことはできません。

    つまり趣味や好みはある意味聖域なのです。

    ですから、夫婦になってお互いの趣味をどれくらいまで譲歩し、理解してあげるか、程度を決めておく必要があります。

    例1:食べ物の好みについて

    身近なところでいくと、毎日のご飯の味付けですね。

    例えば夫は東京、妻は大阪育ちだとします。

    東と西で使う味噌も、だしも、トッピングも異なることがありますよね。

    妻の味付けに文句を言わせないのか?はたまた夫に合わせるのか?夫婦でじっくり話し合っておきましょう。

    ≪例文≫

    • 夫婦は、妻の得意な関西風の味付けを尊重します。
    • お互いの好みを押し付けず、味付けの好みはその都度話し合ってお互いに譲歩します。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p126)

    例2:それぞれの趣味などに関して

    趣味があるのは良い事ですが、しすぎて家庭を顧みないのはよくありません。

    ここではお互いの趣味をどこまで尊重し、どの程度まで許すかを記します。

    ≪例文≫

    • 妻は夫の趣味であるスポーツ観戦を尊重、月2回までのスポーツ観戦を認めます。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p126)

    両親・親戚・友人との交友関係について

    親戚の交友関係

    結婚して夫がマザコンで嫌・・・。

    妻が実家にばかり帰って嫌だなど、結婚してみるとお互いの家族や兄弟、友人関係に対する考え方が違うことに気づきます。

    婚前に話し合って程度を決めておきましょう。

    例1:お互いの両親との付き合いに関して

    ここは多くの夫婦がもめている部分ですよね。

    両親を大事にするのはもちろんですが、べったりは嫌です。

    違う世帯なのですから、お互いに干渉しすぎてはいけません。

    夫婦でお互いの両親とどの程度までお付き合いするのかを決めておけば、両親を理由にしたケンカも減るでしょう。

    ≪例文≫

    • 夫と妻はお互いの両親以上に相手の両親を大切にする意識を持つようにします。
    • 夫は夫の両親よりも妻の意見を尊重し、妻は妻の両親よりも夫の意見を尊重するようにします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p136)

    例2:お互いの兄弟姉妹との付き合いに関して

    結婚してみたら、お互いの兄弟姉妹の面倒までみなければならない羽目に・・・

    そんな兄弟姉妹との関係性でもめない為にも、あらかじめ決めごとをしておきましょう。

    ≪例文≫

    • お互いの兄弟姉妹を尊重し、円満な関係をつなげていけるように交際に努めます。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p137)

    例3:毎年のご挨拶ややりとりについて

    お盆には実家に帰る、年賀状を出すなど・・・

    結婚することは新たなお付き合いが始まることでもあります。

    お互いの実家が離れている場合、お盆は妻の実家、年末年始は夫の実家など、どちらに変えるかを決めておいてもいいですね。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は、お盆には夫の実家に、年末年始は妻の実家に帰省し、必ずお墓参りをすることとします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p143)

    例4:友人・同僚との付き合いに関して

    お付き合いが大変なお仕事もありますよね。

    あらかじめわかる範囲を相手に伝えておけば、「飲み会ばっかり!」と非難されることもありません。

    ≪例文≫

    • 夫の仕事上の付き合いに妻も協力することとします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p143)

    例5:お互いの両親との同居・介護などについて

    基本的に、結婚する限り「相手の親の介護はしない」と勝手に決められません。

    相手と結婚する限り、相手の親の介護は子の扶養義務となります。

    ここでポイントなのが『子』に扶養義務がある点です。

    つまり夫の親の扶養義務は夫に、妻の親の扶養義務は妻にあるわけですね。

    これを結婚しているからといって、子、その他兄弟が、義務のない配偶者に押し付けるのはよくありません。

    相手の親の介護を平等に受け持つのならまだしも、全て押し付けられるのが不安という人はあらかじめ条文を定めておきましょう。

    ≪例文≫

    • 自分の親は自分の身内で面倒を見ることとし、相手方に負担をかける時は常に感謝の言葉と態度を示し、その苦労をねぎらうこと。

    (引用:大渕愛子監修 『婚前契約書』p27)

    また、親との同居についても可能性があるようであれば定めておきましょう。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は、原則としてお互いの親との同居はしないこととする。ただし万一、必要になった場合は、改めて協議する。

    (引用:大渕愛子監修 『婚前契約書』p27)

    子ども・育児について

    子供と育児について

    育てられた環境が異なる2人が一緒になるわけですから、当然子育てに関わることもお互いに異なる基準を持っています。

    婚前に取り決めておけば、子育ての方針などにおいていざこざも生まれにくくなります。

    例1:育児の分担はどうする?

    育児においては、どうしてもママが中心になってしまい、負担もママに偏りがちです。

    夫はそれを理解した上で、自分にできることを担当し、育児に関わらなければなりません。

    夫が具体的に何を担当するのかなどを決めておいてもいいですね。

    ≪例文≫

    • 夫は子の入浴を担当するものとする。また週に1日は育児を担当する日を作って実行する。

    (引用:大渕愛子監修 『婚前契約書』p27)

    例2:妻が妊娠・出産した際の決め事

    妻が妊娠すると、それまでの生活が一変します。

    つわりでほとんど毎日体調が悪くなったり、家事も手に付かないことも。

    お腹が大きく、普通に生活するのもしんどくなります。

    合わせてホルモンバランスがいつもと違う為、いつもよりイライラしてしまう場合もあります。

    このような妻の変化を理解して、夫が妻を支える必要があるのです。

    ≪例文≫

    • 夫は妻の妊娠に協力します。妊娠が判明したら、最大限の愛情を注ぎ、無事に出産できるよう見守ります。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p173)

    例3:子どもの養育費について

    夫婦が仮に離婚してしまった場合の養育費についても、あらかじめ決めておきましょう。

    ちょっとしたケンカで愛情が冷めてしまったり、離婚を考えるようになっても、養育費が分かればより現実的に考えられます。

    現実的に考えられる分、そう簡単に離婚を言い出さない、抑止力にもなります。

    ≪例文≫

    • 万一、離婚となった場合でも、子が成人するまでは両者で責任をもって養育費を分担するものとする。養育費の金額は相場にしたがって決めることとする。

    (引用:大渕愛子監修 『婚前契約書』p27)

    ちなみに、相場は払う人の年収や子の年齢、人数によって決まります。

    例4:不妊の場合にどうするか?

    どちらかに、またはお互いに原因があって、なかなか子どもを授かれない場合もあります。

    加えてセックスレスの夫婦も多く、子どもが欲しいという片方の意志が尊重されない場合もあります。

    子どもが欲しい人は子作りについて、また不妊の場合のお互いの協力関係について明記しておくと良いでしょう。

    ≪例文≫

    • 夫婦は、2年間子どもが出来なかった場合、不妊治療を受けることとします。

    その他(お互いの習慣・気になることなど)

    その他お互いの気になるところ

    ここに挙げた様々な内容や例文、項目は最低限です。

    自分たちで決めておきたいこと、これは必須という約束事も決めておくと良いですよ。

    例1:記念日はどうするか?

    結婚記念日の過ごし方やお互いの誕生日の過ごし方のことで、言い争いが生じる場合もあります。

    どんな過ごし方をしたいか、婚前契約書で決めておけば、お互いに義務として実行できるのでいざこざが生まれません。

    ≪例文≫

    • 夫と妻はお互いの誕生日、結婚記念日、クリスマスを必ず一緒に過ごすこととします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p150)

    例2:夫婦生活について

    日本家族計画協会の調べによると、日本では50歳未満の既婚者で1ヶ月以上性的な接触がない、セックスレスに該当する夫婦の割合が実に44.6%にも上るとされています。

    つまり、セックスをしたいのに相手に拒否をされる場合と、セックスをしたくないのに相手にせまられる場合の両方があるわけですね。

    お互いに夫婦生活への考え方は異なります。

    セックスレスでも仲の良い夫婦はたくさんいますから、夫婦で納得できる内容の約束をしておくと良いですね。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は週1回以上の夫婦生活を行うものとします。これに限らずスキンシップをなるべく行うこととします。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p155)

    例3:タバコ・酒・ギャンブルについて

    タバコや酒、ギャンブルについては、「やってはダメ」よりも少しずつ減らす約束や、これぐらいまでという限度を定めるのが有効です。

    例文を参考に、夫婦がタバコや酒・ギャンブルについてどういうスタンスで生活をしていくのか、あらかじめ約束し決めておくと良いでしょう。

    ≪例文≫

    • 夫は20○○年までに徐々にタバコの量を減らし、禁煙することを誓います。
    • 夫は飲酒を週に1回までとし、1回あたり5000円までの出費にとどめます。
    • 夫はギャンブルで使用するお金を年間5000円マイナスまでにします。

    例4:プライバシーについて

    携帯電話を相手に見られるのが嫌な人、自分が使っているパソコンを見られたくない人は、家庭内でないがしろにされがちなプライバシーについても決めておくと良いでしょう。

    ≪例文≫

    • 夫と妻はお互いに相手の許可なく携帯電話やパソコンの受発信履歴、送受信メール等を見ることを禁止します。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p166)

    離婚時の取り決め

    離婚時の取り決め

    婚前契約書は、冒頭で述べた通り、離婚を防ぐ為に必要だとランは考えます。

    しかし、予防をしても絶対に離婚しないとは限りません。

    むしろ、予防する為に「転ばぬ先の杖」として、離婚時のことを決めておくべきなのです。

    離婚のときの為の取り決めも2人で納得いくまで話し合い、いざという時に強い味方になってくれるように作成しておきましょう。

    例1:離婚が決まった時にすること

    まず、離婚が決まったら、お互いにどうするのかを決めておきましょう。

    その際の費用に関しても明記しておくと、いざこざになりません。

    ≪例文≫

    • 夫と妻は具体的な離婚の話が出た場合は、速やかに公正証書による離婚協議書を作成することを承諾しました。この費用は折半します。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p198)

    例2:離婚後の慰謝料について

    慰謝料は離婚原因を作ったほうが相手に払うものです。

    この金額は具体的には定められていませんが、大体離婚調停で100~500万円くらいと言われています。

    必要と考える場合は具体的な金額も入れて条項文を作っても良いでしょう。

    ≪例文≫

    • 離婚する場合、その原因を作った側が相手に金○万円を支払います。この際に公正証書による離婚協議書の作成には積極的に協力します。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p199)

    5.特殊な事情がある場合の結婚では

    特殊な事情がある場合

    昨今では様々な事情のある結婚も一般的になってきました。

    国際結婚、子連れ再婚など、自分たちが抱える事情に応じて、婚前契約書に書く内容も決めておきましょう。

    バツイチの場合、前の家族とどう付き合う気なの?

    夫婦のどちらかまたは両方が再婚の場合、前の家族とどう付き合っていくのかはしばしば問題になります。

    前の家族に対する、養育費や慰謝料、面会などについて決めておきましょう。

    ≪例文≫

    • 養育費については全て自分の特有財産の中からまかなうこと。
    • 面会については事前に報告し、その都度、許可を得ること。
    • (引用:大渕愛子監修 『婚前契約書』p30)

    子連れ再婚の場合

    子連れ再婚の場合の養子縁組について決めておきましょう。

    急に父や母になるわけですから、その為の心構えや子との付き合いを真剣に考えるきっかけになります。

    ≪例文≫

    • 連れ子と新しく生まれる子とで接し方に差が生まれないよう、両方に十分な愛情を注ぐこと

    (引用:大渕愛子監修 『婚前契約書』p30)

    国際結婚の場合

    異文化で育ってきた2人が一緒になるわけですし、互いの国で法律も異なります。

    この点についてはお互いに十分擦り合わせておかなければ、国際的なトラブルに発展してしまいます。

    ≪例文≫

    • 現在は妻の故郷である日本に住んでいるが、いずれは夫の故郷である○○へ移住する
    • 子どもの国籍は○○の国で取得する

    6.契約・ルールを守れなかった場合はどうするの?

    ルール違反

    婚前契約書で定めたルールを破った場合、どうするかも決めておきましょう。

    すぐに離婚にしてしまうのではなく、お金や行動で解決できる事案も用意しておきましょうね。

    一番重いバツが『離婚』

    どんな約束違反も全て離婚!にしてしまったら、窮屈ですし、すぐに離婚しなければならなくなります。

    一番重いバツが離婚と定め、自分たちが許せる範囲の約束違反については、お金や行動を改めることで許されるようにしておきましょう。

    不履行が続くようであれば、約束に無理があった可能性も踏まえて、もう一度協議するようにしましょう。

    損害賠償も決めておく!

    約束違反はお金で完全に許されるわけではありません。

    しかし、慰謝料を決めておきそれを実行すれば、関係が改善される場合があります。

    ですから、「すぐに離婚!」ではなく、いくつかの信頼を失う行為に対しては、明確な慰謝料を決めておくと良いでしょう。

    ≪例文≫

    • 夫と妻はお互いに信頼を失うような行為はしません。もしこれを明白に破ったならば、相手に金○○万円請求することができます。請求があったら10日以内に払います。

    (引用:安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著 『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』p197)

    7.各種定型文を参考にする

    定型文を参考にする

    4.で挙げている例の定型文などを参考にして、具体的な文章を作っていきます。

    そのまま利用するのではなく、自分たちにあう文章へ変え、納得できるまで何度も文章を見直すのがポイントですよ。

    参考になる記事や雑誌、本などはネット記事であれば印刷し、付箋を貼るなどして、利用しましょうね。

    冒頭定型文

    契約書冒頭の定型文を完成させる為のステップはたったの2ステップ!

    • ステップ1:一番上の真ん中に『婚前契約書(または結婚契約書)』と書く
    • ステップ2:冒頭の一文に『○○(以下、甲という)と△△(以下、乙という)は、両者間の婚姻について、以下のとおり契約を締結します。』と入れる。

    契約書の最後には署名欄がくる!

    契約書の本文を入れたら、最後の部分に署名欄がきます。

    これには住所・氏名・捺印・日付の欄を作りましょう。

    仲介人や立会人がいる場合は最後にその人のサインをしてもらうので、スペースを作りましょう。

    8.本屋で買える!ネットで買える!自分で作る『婚前契約書』用紙やフォーマット

    ここまで、婚前契約書に書くべき項目と、それぞれの例文を挙げてきましたが、基本的に文章は自由に考えて問題ありません。

    ただし、契約書には日付や印鑑が必要など、契約書として成立するための決まりごとがあります。

    以下に挙げている書籍や契約書フォーマットは普通に本屋さんで買えるものですが、契約書の体裁が整った状態なので使いやすいです。

    自分で全て手作りするのではなく、書籍についている用紙やフォーマットを利用すれば、より簡単に婚前契約書を作成できますよ。

    大渕愛子監修『絶対幸せな結婚をするための婚前契約書』の弁護士認定用紙

    大渕愛子婚前契約書

    特徴

    封筒と契約書がそれぞれ2枚ずつ入っています。

    あまりたくさんは書けませんが、どうしても気になる条項だけに絞り込んで書き込むのには十分でしょう。

    『婚前契約書』と書かれているので、こちらは婚前に作成するキットになります。

    2枚同じものを作成してそれぞれで保管しておいてもいいですね。

    行政書士本舗の専門家がつくった!自分でつくれる契約書用紙シリーズの『結婚契約書』

    契約書

    特徴

    こちらは『結婚契約書』となっており、夫と妻に関しての契約書となっているので、結婚後に作成するようになります。

    こちらも項目がある程度限定されているので、全てを盛り込むわけには行きませんが、契約内容を限定するようであれば良いと思います。

    さらにこちらにはコピーガードもついているので、コピーされて悪用・・・なんてことにはなりません(誰がどうするのかはわかりませんが・・・)。

    夫婦の記念にもなるので、結婚後であっても作成してみると良いですね。

    9.注意点

    注意点

    ここまで、婚前契約書は気軽に、何でも盛り込んでいいとお書きしてきましたが、実はいくつか注意しておかなければならないことがあります。

    これを知らないと、いざという時に「こう決まっているから」という条文が役に立ってくれない場合があります。

    書いても無駄なこと

    実は、婚前契約書には書いても無駄なことがいくつかあります。

    つまり、書いたところで証拠として扱われないという内容ですね。

    以下に具体的な内容を挙げていきましょう。

    子どもの親権について

    子どもの親権を離婚時にどちらが持つかを決めていたとしても、それは証拠にはなりません。

    親権を決める際の判断基準は「どちらが親権者としてふさわしいか」です。

    離婚時の親権は親のことではなく、子の最大限の幸せが尊重されるのですね。

    相手の相続について

    例えば夫の親が亡くなったら、「全て夫が親のお金を相続する」と勝手に決めることはできません。

    自分たちで勝手に決めたことよりも法律的に相続権があるかどうかが優先されますので、何の効力もありません。

    第三者を巻き込んだ話はNG

    勝手に第三者の権利を侵害するようなことを決められません。

    例えば、「離婚した後、子どもは非親権者には合わせない」などを決めていても、子どもの権利を侵害することになりますから、意味がありません。

    書きっぱなしではダメ!定期的に見直すことが大事!

    見直し

    書きっぱなしで放っておいては、機能しなくなってしまいます。

    婚前契約書がきちんと力を発揮し、2人の家庭をいつまでも導いてくれる為にも、定期的に見直しをしましょう。

    例えば、婚前契約書では「週に1回の夫婦生活」と決めていても、年齢を重ねると難しいですよね。

    守れないからといって愛情が冷めたわけではないはずです。

    夫婦で真剣に、進化していく家族関係のことを話し合う、いい機会にもなりますよ。

    ただし、「夫婦契約取消権」が法律で認められていますから、夫婦になってから新たに追加した事項については、いつでも勝手に取り消せるので、注意が必要です。

    さらに、婚前契約の種類で『夫婦財産契約書』だけは変更が原則不可能なことも覚えておきましょう。

    10.『婚前契約書』を取り消す場合の手続きは?

    取り消し

    婚前契約書を取り消したい場合は、契約書の種類に応じた手続きが必要となります。

    覚書や私的契約書の場合

    覚書や私的な契約書の場合は、当人同士で話し合ってその場で解除できます。

    解除手続きで問題がある場合は、「夫と妻がこれまでに交わした契約は全て解除する」という新たな契約を結ぶことでも取り消せます。

    公正証書の場合

    公に提出している公正証書の場合も、特に解除の手続きは必要なく、お互いに解除の合意書を取り交わせば事足ります。

    ただし、これでは不確実だと感じる場合は、○月○日作成の契約書を解除するという内容の公正証書を新たに提出すればより確実に取り消しできます。

    夫婦財産契約の場合

    夫婦財産契約を取り消す場合は、取り消しや解除ではなく『閉鎖』と呼ばれます。

    住所地がある登記所で手続きをしなければなりません。

    閉鎖してしまうと再開できない、つまり取り返しがつかないことを覚えておきましょう。

    まとめ

    婚前契約書は堅苦しいとか小難しいとか思っていた人も、案外身近に感じていただけたのでは?

    残念ながら口約束の場合「言った」「言わない」の終わりのない言い争いに発展してしまいがち。

    婚前にきちんと文面化しておけば、「あの時こう約束した」というのが明確になり、夫婦にいらないケンカやいざこざが生まれにくくなります。

    離婚をしない為にも、結婚前によーく話し合う事。

    いつまでも幸せな2人で過ごすために、離婚予防の婚前契約書をぜひ検討しましょう!

    PS.今回の記事で参考にさせていただいた文献のご紹介。

    002参考文献

    大渕愛子監修『絶対に幸せな結婚をする為の婚前契約書』
    http://www.amazon.co.jp/

    安友千治原案・監修 鈴木じゅんこ著『結婚契約書ふたりで作る!結婚生活のハッピールール』
    http://www.amazon.co.jp/

    行政書士本舗『専門家がつくった!自分でつくれる契約書用紙~結婚契約書~』
    http://www.amazon.co.jp/

    ※それぞれ文例等で引用しているものはその旨を記してあります。

    スポンサードリンク

    ライター紹介

    ラン

    元ウエディングプランナー、現在は『一姫二太郎』の子育てに奮闘中のママです。 趣味はお散歩と映画鑑賞。 ネットでのお買い物にも最近はまり中です。クリックのしすぎ(買いすぎ)に気をつけねば!

    コメントは受け付けていません。

    サブコンテンツ

    このページの先頭へ