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クレジットカードは何日・何回延滞したら信用情報が傷つく?ブラックになる?

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クレジットカードの延滞

Mikasa:クレジットカードを延滞した場合に気になるのが、何日、何回ぐらい延滞したら信用情報に傷が付いてしまうのか? という点。

結論から言うと、カード会社によってマチマチなところはあるのですが、概ねの基準を示すことは可能!

ということで、どれぐらいの延滞で信用情報に影響が出てくるのか? を解説したいと思います。

Mikasa:なお、「このまま延滞し続けたらどうなるのか?」「支払う現金が無い!」という方は下記の記事を参考にして下さい。

その前に、そもそも「どこから」延滞状態に突入するの?

滞納と判断される条件

Mikasa:信用情報が傷つくか傷つかないかは別にして、正確に、延滞状態に突入するのって「どこの時点から?」というとお話になりますが、これは、ズバリ、「本来の引落し日の翌日」からとなります。

どのカード会社でも一律に、本来の引落し日に料金の支払いが無かった場合には、「その翌日」から延滞状態に突入するのですね。

Mikasa:なお、カード会社によっては、再引き落としの制度を設けているところがありますが、それによって支払ったとしても、本来の支払日より一日でも遅れた場合には、延滞となるので注意が必要です。

わずか数日の延滞であれば、信用情報に影響が出ることはありませんが、カード会社の独自のデータベースには間違いなく履歴が残るので、カード更新時や増額申請時の審査には影響が出てくることが考えられます。

信用情報に影響が出てくる延滞は何日目から?

その1.2、3日など数日の延滞であれば、まず影響が出ることは無い

問題ないと判断されるケース

Mikasa:本来はわずか1日の延滞であっても信用情報に「延滞があった旨」を記録するのがカード会社の責務になっているのですが、現実的には、数日程度のものであれば記録されることはありません。

理由としては、「軽微な延滞だからお咎めなし」というのも勿論ありますが、実際には、事務作業量的な側面が大きいといえます。

Mikasa:というのも、わずか数日の延滞に関して、全ていちいち信用情報に記録していたら、膨大な量の事務作業が発生してしまうからです。

信用情報のへの記録作業というのは、カード会社にとってメリットにならない作業ですので、そういった意味でも、わずか数日程度の延滞であればスルーされる可能性が高いのですね。

ただし、わずか数日の延滞でも繰り返し行うと信用情報に記録されることもある

利用歴を調べる人

Mikasa:カード会社によってケースバイケースですが、わずか数日の延滞でも繰り返し行っているなど、悪質だと判断された場合には、信用情報に記録されることもあります。

というのも、カード会社には延滞者に対して催促を行う部署(催促状を発行したり、電話をする部署)が必ずあるのですが、そこでは延滞した人が過去何回延滞を起こしているのか? も全てデータで見れるようになっているからです。

Mikasa:なので、あまりにも目立つ場合には、悪質だということで記録される可能性があるのですね。

1回・2回程度であれば大丈夫ですが、4回・5回と回数を重ねるごとに危険度は増していきます。

Mikasa:なお、自分の信用情報が現在どのような状態になっているのか?が心配な場合は、実際に取り寄せてみることをお勧めします。

クレカ会社の大半が、CIC(株式会社シー・アイ・シー)とJICC(株式会社 日本信用情報機構)に加入しているので、それらに対し開示請求を行えば、全ての記録を見ることが出来るのですね。

開示請求はスマホやPCからも可能で、手数料はCICもJICCも1,000円(税込)となっています。(CICJICC

その2.1週間~10日程度の延滞であれば、まだ大丈夫なところが大半

安心する人

Mikasa:パターンとしては、カード会社からコンビニ収納用紙と一体型になったハガキを受取って、そのハガキに記されている期限内(本来の支払日から10日程度が期限)に支払ったようなものがこれに該当します。

この場合であれば、セーフのところが大半ですね。

Mikasa:ただ、カード会社によっては微妙なところもあります。

例えばセゾンカードは延滞に厳しく、ハガキの期限内に支払いを行った場合でも、遅延の記録を付けられることがあります。

その3.延滞が2週間や半月を超えると、信用情報に問題が生じる

信用情報に不安を感じる人

Mikasa:もちろんカード会社によって差異はありますが、概ね延滞が2週間や半月を超えた辺りで、信用情報に問題が生じます。

具体的には下記の資料を見てもらいたいのですが、信用情報には、クレジットカード毎に≪入金状況≫という項目があり、延滞を起こした場合には、そこに遅延の事実を示す「Aマーク」を付けられるのですね。

本物のCIC情報

Mikasa:要は、このAマークを書き込まれるのが、概ね延滞から2週間程度なので、それを超えてしまうと、信用情報に問題が生じる可能性が出てくる、という訳です。

ネットの掲示板でも、「信用情報が傷ついた、傷ついていない」という言葉が度々使われていますが、これは何を意味しているかというと、

入金状況の項目に、Aマークを付けられたか? 付けられていないか?を指しており、俗に、Aマークが付いた状態を、信用情報が傷ついた状態と呼んでいるのですね。

Mikasa:ただ、ひとことで“傷ついた状態”といっても、その度合いには差があるのも事実。

要は、新規のクレジットカードやローンの審査に、大きく影響する場合もあれば、、小さくて済む場合もあるということです・・・。

ではどういった場合には影響が大きく、どういった場合には小さいのでしょうか?

Mikasa:まず当然ですが、Aマークが多ければ多いほど、影響は大きくなります。

延滞の回数が多いほど、相手に与える印象が悪くなるのは当たり前ですよね?

次に、数だけではなく、Aマークが「いつ付いてるか?」という時期の違いによっても、影響度は変わってきます。

Mikasa:結論から言うと、過去よりも直近であればあるほど、影響は大きくなります。

というのも、カードやローンの申し込みがあった場合には、カード会社や銀行は、必ず信用情報を取り寄せ入金状況の項目をチェックするのですが、Aマークが24か月前についてるのと、1ヵ月前についてるのでは、印象は異なりますよね?

Mikasa:最悪なのは、直近2・3ヶ月にAマークが連続してついてるような場合です。

何故なら、直近で連続して延滞している人に、誰もカードを発行したり、お金を貸したりしようとは思わないからです。

後ほど説明する「ブラック状態」にはなっていなかったとしても、直近で連続して延滞している場合には審査通過の可能性は低くなる言えるでしょう。

その4.延滞が1ヵ月を超えた場合は、信用情報が傷ついていることを覚悟しよう

残念がる人

Mikasa:次に説明する「ブラック状態」には陥っていないものの、ほぼ確実にAマークは付けられているので、信用情報が傷ついていることは覚悟した方が良いです。

Mikasa:また、延滞に厳しい楽天カードや三井住友カードなどの場合は、これを理由に強制解約(強制退会)となる可能性が十分あるので注意が必要。

楽天カードの場合には、会員ページにログインしようとした際に「エラーコード2」が表示されれば、THE ENDです。

というのも、既に強制解約が成立した際に表示されるのが「エラーコード2」なので、それ以降は料金を支払っても復活することは無いのですね。

Mikasa:つまり、1か月程度の延滞では、信用情報はブラックにならないものの、それとは別に、カードが強制解約される可能性は十分あるということです。

当然、強制解約されたカードは、二度と審査に通ることはありません。

“カード会社独自のブラックリスト”に載ってしまうので、再申込みをしても即時で否決されてしまうのですね。

その5.延滞が2~3ヶ月を超えた時点で信用情報はブラック状態に陥ってしまう

ブラックリスト

Mikasa:具体的には、CICの場合で「61日以上または3ヶ月以上の延滞をした場合」にJICCの場合で「3ヶ月以上の延滞をした場合」に、それぞれの信用情報がブラック状態に陥ってしまいます。

Mikasa:少しややこしくて、勘違いしやすいのが、CICの基準。

他のサイトでも間違ったことを書いているところも多いのですが、「61日以上または3ヶ月」となっているので、「61日を超えていても、3ヶ月を超えていない場合は、セーフになることもあり得る」というように読み取ることも出来るのですが、これは間違い。

正確には、「延滞日数が61日以上になったか」or「延滞月数として3ヶ月目に突入したか」、 このどちらかの条件を満たした時点でアウトですよ、という意味になっているのですね。

セーフかどうか確認している人

Mikasa:例えば、翌月の末日が支払日のカードがあるとします。

で、6月30日が支払日の料金を長期延滞したとします。

この場合、61日以上の延滞日数になるのはいつかというと?

8月30日になります。(7月1日~7月31日=31日間。8月1日~8月30日=30日間。31+30で合計61日だから)

それに対し、延滞月数が3ヶ月目に突入するのはいつかというと、9月1日(7月1日→8月1日→9月1日だから)になります。

Mikasa:こうなると、8月30日の時点では、61日以上の延滞にはなっているけど、3ヶ月以上の延滞にはなっていないことになります。

だからセーフかというと、そうではないのですね。

この場合は月数として3ヶ月目には突入していないけど、日数で61日以上という基準を超えているので、アウトということになるのですね。

61日以上滞納すると信用情報に悪い情報が登録される

Mikasa:この逆のパターンも全く同じです。

延滞月数としては3ヶ月目に突入しているけれど、延滞日数は61日以上に達していない場合も、月数が3ヶ月目に突入している時点でアウトとなります。(具体的には、2月が絡んだ場合ですね。)

それに対しJICCは、純粋に3ヶ月以上の延滞となった場合にアウト

Mikasa:さっきの例でいえば、9月1日ですね。

7月1日→8月1日→9月1日の時点でちょうど3ヶ月目になるので、9月1日の時点で信用情報が長期延滞によるブラックになります。

ブラックになると信用情報には、どんな記録を何を書き込まれる?

Mikasa:先ほどから、何の説明も無しに「ブラック状態」という言葉を使っていましたが、ブラック状態とは一体どういった状態を指すのでしょうか? 信用情報にはどういったことを書き込まれるのでしょうか?

まず、信用情報機関が独自にブラックリストを持っている訳ではありません。

また、ブラックになると信用情報が黒く塗りつぶされる、というようなこともありません。

Mikasa:ズバリ言うと・・・

信用情報には、≪返済状況≫という項目があるのですが、61日を超える延滞や3ヶ月以上の延滞を起こした場合には、そこに「異動」という特別な文言を書き込まれることになるのですね。

具体的には、以下の資料を見て下さい。

※CICから取り寄せた本物の信用情報

CICの異動情報記載欄

Mikasa:6番のところに「異動」という文言が書かれていると思います。

この異動という文言を書き込まれた状態を世間一般では、いわゆる「ブラックリストに載った状態」と呼んでいるのですね。

Mikasa:カードやローンに申込んだ際には、先ほど紹介した入金状況にAマークが無いか? を確認すると共に、26番の≪返済状況≫に異動の文言が無いか?も必ずチェックすることになります。

その際に、異動という文言があればアウト、となるのですね。

ブラック状態になるとどんな不具合が発生するのか?

Mikasa:次に気になるのは、実際に信用情報がブラックになると、どのような不具合が発生してくるのか? という点ですね。

その1.新規のクレジットカード契約や各種ローン契約、割賦契約(スマホの分割購入も含む)などが、ほぼ通らなくなる

ブラックの人はお断り

Mikasa:“ほぼ通らなくなる”と書いたのは、厳密に言うと、100%通らなくなる訳ではないからです。

というのも異動情報をどう判断するか? はあくまでも各社の自由だからですね。

別にブラックの人と契約しても、会社が罰せられることは無いのです。

ただ、現実的なことを言ってしまうと、大手の会社が審査に通すことはあり得ません。

Mikasa:まず、クレジットカードについては全滅でしょう。

唯一、契約できる可能性があるのは、いわゆる“街金”と呼ばれる中小の貸金業者のみと考えて下さい。

アコム、プロミスなどの大手が発行しているカードローンもNGです。

銀行の発行するカードローンについては言うまでもありません。

Mikasa:なお、どれぐらいの期間、審査に通らなくなるのか? ですが、こちらは「完済から5年間」となります。

何故なら、信用情報から長期延滞の異動情報が消されるのが「完済から5年後」だからです。

ポイントは、“完済から”という点。

「延滞を起こしてから5年」や「異動情報を書き込まれてから5年」では無いのです。
あくまでも、“完済してから初めて5年のカウントがスタート”するのですね。

Mikasa:これは補足ですが、ネットには一定数、「ブラックなのに金融機関に通った」との声も見られます。

しかしこれは、自分がブラックだと思い込んでいたただけという場合がほとんどです。

この場合についてはコチラで詳しく解説されていますので、気になる方は参考にしてみてください。

その2.既存のクレジットカードやカードローンなどが利用停止に、最悪の場合は強制解約

Mikasa:不具合が発生するのは、新規の契約だけではありません。

既に持っているクレジットカードやカードローンなどが利用停止や強制解約になる恐れがあるのですね。

というのも、クレカ会社やカードローン会社は、カード発行後も、定期・不定期に審査を行っており、その際には信用情報を取り寄せ、異動情報が書き込まれていないか? のチェックも行うからです。

Mikasa:異動情報を発見したカード会社はどうするか?というと、ズバリ、カードを利用停止にしたり、強制解約にしたりするのですね。

何故なら、他社で事故を起こしているということは自社でも起こされる可能性が高いと判断するからです。

強制解約とまではいかないとしても、どちらにしても利用停止になった時点で、以後、そのカードは使えなくなってしまいます。

まとめ

Mikasa:いかがでしたか?

今回の記事をまとめると、ズバリ、転機になってくるのは、「延滞から2週間後」「61日後」でした。

なぜなら、2週間前後で信用情報に延滞を示すAマークを付けられ、61日後にブラック状態に陥ってしまうからです。

特にブラック状態は致命的で、一旦その状態に陥ってしまうとあらゆるクレカやローンの審査に通らなくなってしまいます。

Mikasa:ぜひ、そうなる前に早めの対処を。

以下にて、対処法と現金を用意する方法を解説していますので、一度チェックしてみて下さい。

FP監修者からのアドバイスコメント

飯田さん

支払いが遅れた場合、15日程度支払いが遅れてしまうと信用情報に問題が生じます。信用情報では61日以上や3カ月を超えるとブラックリスト入りとされますが、原則どの金融機関でもリミットは60日と認識しましょう。もしブラックになると、各種ローンの契約・割賦購入・クレジットカードの契約ができなくなります。

>>FP飯田道子氏の詳細

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