【スマホ決済の実態調査】利用率は上がっているが、利用しない人の48%はセキュリティ面に不安を抱いている

経済産業省が2018年4月に発表した「キャッシュレス・ビジョン」では、日本のキャッシュレス決済比率は18.4%と世界でも10位と低く、現金主義が根強いことが明らかになりました。

しかし、2019年10月の消費増税をきっかけに、政府はキャッシュレス・ポイント還元事業と題し、クレジットカード等のキャッシュレス決済の利用を積極的に推進しています。

その中でも注目を浴びているのが、「QRコード決済」や「非接触IC決済」といった、いわゆるスマホ決済です。

スマホ決済サービスを提供している企業も、大規模なポイント還元キャンペーン等を行い、スマホ決済の利用率を高める取り組みを行っています。

そこで、今回は消費増税後に一般ユーザーへスマホ決済の実態調査を実施。
利用率だけでなく、スマホ決済を利用していないユーザーに対し、利用しない理由についても探りました。

サマリー

・スマホ決済の利用率は55.7%

・職業別の利用率は、会社員の利用率(62.1%)が最も高かった

・年代・男女別に見ると40代・50代女性の利用率が50%以下

・スマホ決済を利用しない理由で多くあがったのが「セキュリティ面の不安」、「現金やクレジットカードで十分」、「登録手続きが面倒」

 

調査概要

 

調査名
スマホ決済に関する調査
調査方法
ネットリサーチ
対象者
全国
調査対象者数
1,054名(男性534名/女性520名)
調査実施日
2019年11月13日~2019年11月14日

職業

職業人数割合
会社員48045.5%
パート/アルバイト20219.2%
専業主婦(主夫)1019.6%
学生888.3%
その他858.1%
公務員545.1%
自営業444.2%

年代

年代人数割合
20代21320.2%
30代25424.1%
40代32030.4%
50代26725.3%

スマホ決済の利用率は55.7%

ご覧の通り、1,053人中586人と、半数以上の人がスマホ決済を利用しているという結果に。

スマホ決済業者による大規模なキャンペーンやCMを打ち出していたこともあり、認知度が向上し、利用に繋がっていると考えられます。

しかし、一方で全体の44.3%が未だ利用していないことも事実です。

調査媒体がネットであるという割に利用率は高くはない

スマホ決済の利用率は高まっていることがわかりましたが、まだまだ普及しているとは言い難い状態です。

今回の調査はインターネットを介して実施したため、スマホ決済を認知している人は少なくないと考えられます。

それにも関わらず、スマホ決済を利用していない人が半数近くいるという結果がでました。

こうした理由から、55.7%という利用率は決して高くはないと、考察することができます。

職業、性別・年代別の利用状況

全体的なスマホ決済の利用状況について、さらに詳しく見ていくために「職業別」、「性別・年代別」で調査を行いました。

職業別の利用率

最も利用率が高かったのは「会社員」で約62.1%、一方最も利用率が低かったのは「学生」で45.5%という結果に。

会社員・自営業の利用率が高い

会社員や自営業の方は、日常的にコンビニ等で少額の買い物することが多いと考えられ、スマホ決済で会計をスムーズに済ませられるだけでなく、ポイント還元等の金銭的なメリットを享受しやすいと言えます。

また、世間のトレンドを把握するために、新しいサービスは積極的に利用したいという方も少なからずいるかもしれません。

一方で学生やパート/アルバイトの利用率は比較的低い

「学生」や「パート/アルバイト」の利用率が他の職業に比べて低いのは、収入の低さが原因ではないかと考えられます。

スマホ決済は簡単に支払いができ、お金を使っている感覚が薄れてしまうと考える方も少なくないと思われます。

特に収入が少ない方であれば、お金を使い過ぎてしまうことを恐れているため、利用を控えているのかもしれません。

年代・男女別の利用率

ご覧の通り、最も利用率が高かったのは「50代男性」で68.7%、最も利用率が低かったのは「40代女性」の49.4%という結果に。

40代、50代女性は同年代の男性に比べて利用率が低い

40代、50代の女性の81%は既婚者であり、恐らく家計の管理をしている人も少なくはないのではないかと思われます。

スマホ決済と現金などの他の決済方法を併用してしまうと、家計の管理が複雑になる恐れがあります。

そのため、家計管理がしづらいという理由から、利用を控えている方もいるのではないでしょうか。

スマホ決済を利用していない理由は?

スマホ決済を利用していないと回答した方に対し、追加でスマホ決済を利用していない理由について質問を実施。

ご覧のとおり、「現金やクレジットカードで十分」、「セキュリティ面の不安」という意見が半分近くを占める結果に。

職業別の利用しない理由

どの職業でも「セキュリティ面の不安」、「現金やクレジットカードで十分」という理由が大きな割合を占めているという結果に。

学生、パート/アルバイトはサービスに魅力を感じていないと言える

スマホ決済の利用率が低かった「学生」、「パート/アルバイト」の方は、「現金やクレジットカードで十分」という回答が一番多いという結果に。

現金での支払いに拘っている方や、既にスマホ決済以外のキャッシュレス決済を利用しているため、移行するほどスマホ決済に魅力を感じていない方も多いと言えます。

ただし、学生やパート/アルバイトの方は「(ポイント還元などの)キャンペーンに魅力を感じない」の回答が多いわけではないため、金銭的ではなく、利便性などに魅力を感じていないのかもしれません。

主婦、公務員はセキュリティ面に不安を感じている

まず、専業主婦の方については、ニュース番組などで「スマホ決済はリスクがある」という先入観を抱いてしまっていると考えられます。

公務員の方に関しては、不正アクセスによって個人情報が流出するリスクが少しでもあるなら利用を控える、という考え方が他の職業よりも強いのかもしれません。

(ポイント還元などの)キャンペーンのような金銭的なメリットよりも、利用におけるリスクに対して敏感になり、利用に至らないということが考えられます。

年代・男女別の利用しない理由

年代・男女別に見ると、どの年代でも見られたのが、「登録手続きが面倒」、「セキュリティ面の不安」、「現金やクレジットカードで十分」が比較的多いという結果に。

4,50代の女性は同年代の男性と比べてセキュリティ面が不安な人が多い

利用率が50%を下回っている4,50代の女性は、スマホ決済を利用しない理由として「セキュリティ面の不安」を一番に挙げているという結果に。

スマホ決済の不正利用などのネガティブな報道に強く影響を受けているのかもしれません。

ただし、「現金やクレジットカードで十分」と考えている人は、同年代の男性と同じか少ない割合です。

そのため、スマホ決済業者によるセキュリティ面の改善が進めば、利用に繋がる可能性があるとも考えられそうです。

まとめ

スマホ決済の利用率は、55.7%と半数以上の方が利用しているという結果となりました。

しかし、約半数の方は利用しておらず、その理由は「セキュリティ面の不安」だけでなく、「現金やクレジットカードで十分」というような意見が多数見られました。

こういった方々のスマホ決済の利用を促進するためには、それぞれに合ったアプローチが必要になるかもしれません。

まず、セキュリティ面に不安を抱いている方は、スマホ決済の不正利用などの報道で悪いイメージを抱いた結果、利用に至っていないのではないかと考えられます。

そのため、ポイント還元などの金銭的なメリットや素早い決済が可能であることは大切ではありますが、今後は「安心して利用できる」ことが重要なポイントになるのではないでしょうか。

また、現金やクレジットカードで十分という方には、スマホ決済に魅力を感じていないと考えられるものの、ポイント還元等のキャンペーンに魅力を感じていないわけではないと考えられます。

そのため、そういった方の利用を促すためには、より大規模なキャンペーンを実施する必要があるかもしれません。

会社概要

会社名 :ポート株式会社

所在地 :東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー12F

代表者 :代表取締役社長 春日博文

設 立 :2011年4月

資本金 :約8億1500万円

事業内容:「世界中に、アタリマエとシアワセを」をミッションに掲げ、テクノロジー×リ
アル産業で社会解決の課題に取り組むIT企業。主にキャリア・ファイナンス・メディカル各

領域に特化したメディアを展開し、ユーザーが抱える悩みに対して情報提供し、アクション
まで促進している。


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