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カードローンのデメリット・リスク総まとめ!

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Mikasa:こんにちは。ミカサです。

カードローンの利用を検討する際、金利や審査、職場バレや家族バレなど色々と心配な点がありますが、その中の1つに「そもそもカードローンを利用すること」で受けるデメリットがあるんじゃないか?というのがあります。

特に消費者金融系のカードローンについては昔から事件やトラブルが報じられることも多くマイナスのイメージを持っている人も少なくありません。

その為、消費者金融系のカードに申込むだけで、「何か大きな不利益を受けてしまうのでは?」と不安を感じている人も多いのではないでしょうか?

Mikasa:ということで今回はそんな方に向けてカードローンのデメリットを徹底解説。

初めて利用する方が知っておきたい、カードローンのデメリットについて、表も裏も包み隠さず紹介していきます。

Mikasa:ということでナターシャさん、よろしくお願いします。

カードローンの利用が初めてという方が、特に気になる話題なのでしっかりとお話を伺えればと思います。

Natashya:そうね。カードローンの利用をするにも、デメリットを把握した上で賢く利用すべきだから、1つずつ丁寧に見ていくわね。

他のカードローンの解説サイトだと、曖昧にしてしまっているところが多いけど、ここでは包み隠さずデメリットやリスクを全て話すわ。

デメリットその1.住宅ローンなどの各種ローンやクレジットカードの審査に悪影響を与えることがある

Natashya:まずは多くの人が心配しているのが、カードローンを利用することで、信用情報にキズが付き、住宅ローンやカーローン、教育ローンなどの各種ローンやクレジットカードの審査に通らなくなるのでは?というがあるわよね。

これについては結論から言うと、実際にカードローンの利用が影響して、各種ローンやクレジットカードの審査に通らなくなることはあるわ。

ただし、カードローンを利用したら全てアウトかというとそんなことは無く、要はケースバイケースなのよね。

というのも、あくまでも審査に通すか通さないかは?各銀行やローン会社、クレジットカード会社が独自に判断するものだから、カードローンの利用をどう見るか?も各々によって異なってくるの。

Mikasa:なるほどです。確かに、審査を通すか通さないかは各社が判断することですから、カードローンからの借入をどう見るか?も各社によって異なってきますよね!

そこでユーザーとして気になるのは、どういった場合にはカードローンの利用が審査に悪影響を与えて、どういった場合にはあまり影響しないのか?の具体例だと思うのですが、その辺りについて教えてもらっても良いでしょうか?

Natashya:そうね。

あくまでも最終的な判断は各社が行うものだから、どこも100%同じような判断を行うとは言えないけど、代表的なパターンは紹介できるわ。

ケース1.延滞などの金融事故を起こしたらアウト。数年間はどのローンもクレジットもほぼ審査に通らなくなる

Natashya:まず大前提として最初に伝えておかないといけないのがこれよね。

「審査に悪影響を与える」とかいうレベルの話じゃなくて、もうこれをやっちゃうと基本的に一発アウト。

消費者金融系のカードか?銀行系のカードローンか?利用金額はいくらか?などは関係なく、延滞や強制解約などのトラブル起こしてしまった場合には、そのトラブル解消後も数年間(内容により1年~10年間)は、銀行、クレジットカード、消費者金融を問わず、ほぼどこの審査にも通らなくなるのよね。

Mikasa:その理由はなぜですか?

Natashya:まず、ローンやクレジットカードの申込みがあった場合には、どこの会社も「信用情報機関」というところに、申込者の「信用情報」を問い合わせるのだけど、遅延や強制解約などのトラブルを起こした人の信用情報の中には「金融事故情報(正式には異動情報)」というのが記録されているのよ。

そして信用情報の中に異動情報が記録されている場合には、基本的にどこの業者も審査を通さないのよね。

何故なら、異動情報がある人は「お金を貸してはいけない危険人物」と一般的に判断されるからよ。

法律で、「異動情報が載っている場合にはお金を貸してはいけない」と決められている訳じゃないけど、まずまともな会社であれば審査に通すことは100%ないわね。

ケース2.銀行のローンについては延滞などの事故を起こしていなくても基本的に審査は不利になることが多い

Natashya:これについては、以下の答えによっても判断が別れてくるところよね。

Natashya:ただし、基本的な考え方として知っておくべきは・・・・カードローンというのは数あるローンの中でも高金利でリスクの高い商品と認識されているから、やはりそこからお金を借りているという時点で、銀行側の評価は低くなりがちという点ね。

何故、カードローンの金利は高いの?

世の中には住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなど色々な商品があるが、カードローンの場合は無担保・無保証人で借りることができるため、貸し倒れ(貸したお金が返ってこない状態)が発生した際の貸し手側のリスクが高い。

その為、一般的なローンに比べ金利が高く設定されている。

どれぐらい金利に違いがあるのかというと、例えば銀行の住宅ローンは0.5%~1.5%、自動車ローンは2%~3%程度なのに対し、カードローンの場合は14.0%~18.0%ほど。

どうして銀行側からの批評が低くなってしまうのでしょうか?

Natashya:要は、世の中には、色々なローンがあるけれども、その中でカードローンのようなハイリスク商品から借りている時点で、この人は「危険な人」というように見られてしまうからよね。

だって世の中にはもっと低金利で借りれるローンもあるし、生命保険に入っていれば契約者貸付という超低金利でお金を貸してくれる制度もある。

さらに言ってしまうと、普段から貯蓄していたら、そもそも借りる必要性がなかったかもしれない。

そう考えると、カードローンからお金を借りるという行為は、お金に関する計画性なども含めて、審査する側としては評価を低くせざるを得ないわよね。

Mikasa:確かに、そう言われればそうですよね 汗

完済済みの場合は影響なし?

Natashya:これは個々の銀行によって判断が分かれてくるところよね。

完済していれば影響なしというところもあれば、信用情報に利用歴が残っている時点で門前払いというところも。

ただ、どちらかと言えば完済していれば影響なし、もしくは、影響は小さいというところが多いわね。

ただし、完済済みでも生活の補填の為に度々使用していたりなど常習性が高い場合にはアウトとなることが多いわ。

その他、少し極端な事例としては、カードを解約せずに持っていたことが原因の一つとなり、審査落ちしたという話もあるわ。

要はカードローンって、利用枠さえ持っていればいつでも、どこでもお金を引き出せるのでしょ?

だから実際には1円も借りていなくても、枠を持っているだけで、借りているのと同等というように判断されることもあるのよ。

こういう場合はカードローンを解約しておくのが最善よね。

現在利用中の場合は影響大?

Natashya:これも個々の銀行によって判断が分かれてくるところだけど、基本的には影響大になることが多いわ。

利用中の人については、そもそも審査を受け付けてくれないということも。

もしも上手く審査まで進んだとしても、各借入先や借入件数、現在の借入金額と利用限度額、毎月の返済金額などを細かく聞かれた上で、やっぱり審査アウトということになったり、仮に審査OKだとしてもカードローンからの借入を一括返済することが条件になったりもするのよね。

結論

Natashya:結論としては、近い将来、銀行にて住宅ローンやカーローン、教育ローンなど、重要なローンを組む予定がある人は、カードローンの利用は控えた方が良いというのが基本的な考え方になるわ。

具体的には、完済してから5年間は利用履歴が信用情報に残るのだから、その辺りのことも考えて判断する必要があるわね。

完済してから5年というのは、結構長い期間だからね。

ケース3.クレジットカードについては完済済みであれば影響なし、利用中は影響あり

Natashya:もちろん個々のクレジットカード会社にもよるけど、基本的にはこういう判断になるわね。

気になるのは利用中の影響だけど、その際のポイントになってくるのが「総量規制」というもの。

総量規制とは?

原則、個人の借入については、年収等の3分の1までしか借入を行うことが出来ないという規制。
多重債務が社会問題化したことから2006年12月に「貸金業法」が改正され成立。2010年6月18日から完全実施。
貸金業法の対象となる借り入れについては、年収等の3分の1までしか借入を行うことが出来ない。
ただし、銀行からの借入やクレジットカードのショッピング枠は、それぞれ銀行法、割賦販売法の適用となるため規制対象外。クレジットカードのキャッシング枠については、貸金業法の対象となる。

Natashya:要は、クレジットカードのキャッシング枠については、総量規制の対象となるものだから、当然影響が出てきますよっていう話。

Mikasa:なるほどです。

Natashya:具体的には、クレジットカードの申込時にはキャッシング枠の希望金額を伝えるのだけど、その希望金額とカードローンからの借入額(限度額)を足したものが年収の3分の1を超える場合には、その時点で審査落ちになるのよね。

【例】 年収300万円

現在のカードローンからの借入額80万円。
今回のクレジットカードのキャッシング希望額が50万円。

⇒合計130万円。

借入可能金額は、年収の3分の1である100万円までなので総量規制に引っ掛かりカード発行不可。

Natashya:これは個々の業者の判断によるものではなく、法律で「年収の3分の1まで」と決められているから、それを1円でも超えてしまう場合には、強制的に審査落ちになってしまうのよ。

逆に言うと、カードローンの借入金額(限度額)とクレジットカードのキャッシング希望枠を年収の3分の1までに抑えれば審査には影響しないというのが基本的な考え方になるわ。

もしも、年収の3分の1までに抑えているに審査に落ちるような場合は、総量規制とは関係ないところで審査落ちているということね。

また、カードローンの中でも銀行のものについては、総量規制対象外だから、その借入金はキャッシング希望枠と合算する必要は無いのね。

デメリットその2.他のローンに比べて、金利が高い

Natashya:これについてデメリット1のところで少し触れたけど、数あるローン商品の中でも、カードローンは特に金利の高い商品なのよね。

Mikasa:どうして、カードローンは他のローンに比べて金利が高いのでしょうか?

Natashya:そうね。世の中には住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなど色々な商品があるのだけど、それらとカードローンを比べた場合、特に大きな違いというのは無担保・無保証人で借りれるところなのよね。

住宅ローンとか自動車ローンというのは契約の際に、もしも返せなかったら「ローンで購入した家や車を強制的に売り払われても文句を言いません!」という約束(担保)だったり、返せない場合は「代わりにこの人が返済します!」という、いわゆる保証人を付けて契約を結ぶことがほとんどなのね。

だから万が一、貸し倒れ発生しても(貸したお金が返ってこなくなっても)、貸し手側としては強制的に家や車を売却したり、保証人から取り立てることで、貸したお金を回収することができるのだけど、カードローンの場合は違うのよ。

カードローンの場合は、担保や保証人が無いため、貸し倒れが発生しても誰も保証してくれないのよね。

だから、そういったことも考え金利を設定するため、他のローンに比べ金利が高くなるのよ。

要は、一部の人からお金が返ってこなくても、それでも利益がでるように金利を高く設定しているって訳。

Mikasa:なるほどです。

一定の貸し倒れが発生することを見込んで、金利を設定しているということですね。

Natashya:そうね。あとは延滞もたびたび発生するからそこに人件費なんかも当然、金利の中に含まれているわ。

Mikasa:なるほどです。

ただ、それだったらカードローンも担保や保証人が必要な商品にしてしまえば、金利を安く出来ますよね?

何故、そういうことをしないのでしょうか?

Natashya:それは簡単よ。

そんなことをしたらカードローンの商品としての魅力が無くなってしまうからよ。

これはカードローンのメリットとも表裏一体の関係なんだけど、カードローンは担保や保証人を用意する必要がなく、誰にも内緒で、スピーディーに借りれるところが魅力なのよね。

担保や保証人などを必要とする一般のローンと同じにしてしまったら、審査も厳しくなり、融資までの時間も長くかかってしまう為、利用する人が激減してしまうわ。

カードローンというのは、「審査も緩く、スピードも速い、誰でも手軽に借りれるけど金利は高い」というのを前提にカードローン会社と利用者が同意の上、お金の貸し借りを行っているのだから、ある意味、金利が高いというのは当たり前の話でもあるのよね。

Mikasa:確かに。

そこで気になるのは、担保や保証人が必要なローンとカードローンではどれぐらいの金利差になるのか?というところですが、実際のところどうなのでしょう?

100万円借りた場合、カードローンと銀行の自動車ローンとではどれぐらいの差になるの?

Natashya:実際に比較してみるわね。

借入先は、金利が安くて有名な「ちばぎん」のマイカーローンと消費者金融系の超メジャーな「アコム」ね。

条件は、100万円を借りて、60ヵ月で返済というパターンにするわね。

ちなみにそれぞれの金利は、「ちばぎん」のマイカーローンが「2.550%」でアコムは「18.0%」よ。

単純に金利で15.45%もの差があるのだけど、この条件で返済していったら最終的に返済額や利息はどれぐらいの差になるのか?

結果は以下の通りよ。

「ちばぎん」のマイカーローンの総返済額は、1,066,200円
月々の返済額は、17,770円
利息総額は、全部で66,200円

「アコム」のカードローンの総返済額は、1,523,640円
月々の返済額は、25,394円
利息総額は、523,640円

Natashya:ということで、同じ100万円を5年で返済するというパターンでも、「457,440円」もの差が生まれてくるのよね。

5年間で457,440円も余計に払わないと考えたら、やっぱりカードローンの金利って高いと言えるわよね。

デメリットその3.返済が長期化、利息が多額化しやすい

Mikasa:「返済が長期化しやすい、利息が多額化しやすい」ってどういうことでしょうか?

Natashya:返済が長期化しやすいというのはその名の通りで、他のローンに比べると完済までに長い期間が掛かりやすいっていうことね。

利息が多額化しやすいっていうのも、これまたそのままだけど、他のローンに比べて最終的な利息総額が多くなりやすいっていう意味になるわね。

Mikasa:なるほどです。では、どうして、カードローンは返済期間が長期化しやすかったり、利息が多額化しやすいのでしょうか?

Natashya:これはね。ズバリ言うと、カードローンの返済方法自体がそうなっているのよ。

要は返済方法自体が、返済期間が長期化しやすいように作られていたり、利息が多額化しやすいように作られているのよね。

Mikasa:作られている?
本当ですか?
借金を長期化しやすいように、利息総額が多くなるように作られているって具体的にどういうことでしょうか?

Natashya:詳しく説明するね。

これを説明するためにも、まずはカードローンの返済方式についてシンプルに説明するね。

ズバリ、ほとんどのカードローンが会社が返済方法として採用しているのが「残高スライドリボルビング方式」と呼ばれるものなのよね。

残高スライドリボルビング方式とはどういうものかというと・・・

借りているお金の残高に応じて毎月の最低返済額が「段階的に」、「自動的に」決まる返済方式のことを言うのよ。

Natashya:実際にレイクの下記表を見てごらん。

毎月の最低返済額が「段階的に」「自動的に」決まっているのが分かると思うわ。

レイクの最低返済額表

利用残高毎月の最低返済額
1~10万円3,000円
10万1円~20万円5,000円
20万1円~30万円7,000円
30万1円~40万円9,000円
40万1円~50万円12,000円

Natashya:ご利用残高が1万円~10万円の場合の返済額は ⇒ 月々3000円
ご利用残高が10万円~20万円の場合の返済額は ⇒ 月々5000円

というように残高に応じて「段階的に」毎月の最低返済額が「自動的に」決まっているわよね?

Natashya:で、ここからが重要なんだけど、多くのカードローン各社が採用している残高スライドリボルビング方式には「とある特徴」が付加されているのよね。

Mikasa:とある特徴って??

Natashya:ズバリ、多くのカードローン会社が毎月の最低支払額が極力少なくなるように、残高スライドリボルビング方式を設計しているのよ。

もちろんカードローン会社によって違いはあるものの、多くの会社が最低支払額が少なくなるようにわざと作っているのね。

実際、先ほどのレイクの場合でも、30万円借りたとしても返済額は7000円。

楽天銀行の楽天スーパーローンだとさらに安く、30万円借りたとしても返済額はたった5000円の返済で良いのよね。

楽天銀行スーパーローンの最低返済額表

利用残高毎月の最低返済額
1~10万円3,000円
10万1円~30万円5,000円
30万1円~50万円10,000円
50万1円~100万円15,000円
100万1円~150万円20,000円

Mikasa:確かに、30万円借りて返済が5000円だったら、かなり楽に感じますよね。

借りる側からしたらこれは有りがたいのではないでしょうか?

Natashya:でも、そこが危険なところなのよね。

確かに、毎月の返済額が少なく抑えられているというのは、メリットのように見えるのだけど、実はそれこそがデメリットだったりするの。

残高リボのデメリット1.毎月の最低返済額が少ない為、完済までに時間がかかる

Natashya:借金というのは元金を全部払い終わるまで続くわけだけど、毎月の支払額が少なかったら、その分完済するまでに時間がかかってしまう。

これは当然の話よね?

残高リボのデメリット2.返済が進むにつれて最低返済額も下がっていく為、完済までに時間がかかる

Natashya:実に良く考えて作られているのがこの部分で、ご利用残高が減っていく毎に、最低返済額も下がっていくのよね。

最初は、20000円の返済だったけど、15000円に。

15000円だったのが、10000円に・・・5000円に・・・3000円に・・・

人間というものは弱いもので最低返済額に従わず、ずっと20000円なりで返済し続けたら良いのに、次回から10000円しか返さなくて良いと言われたら楽な方に流れてしまいがちなのよね。

その為、ご利用残高が減ったら月々の返済額も減らしてしまう人が多く、完済までに時間がかかってしまうことが多いのよね。

Mikasa:なるほどです。

確かに、カードローン会社の多くが採用している「残高スライドリボルビング方式」というのは良く考えられていますね。

返済が長期化してしまう理由がよく分かりました。

それに返済が長期化してしまうということは、その分、利息を払い続けるということですから、カードローンは返済総額や利息が多額化しやすいというのも納得です。

Natashya:そうよね。

その通り、良く理解できているわ。

でも実は、もう1つ、カードローン側が返済を長期化させたい理由があるのだけど、それって何か分かるかしら?

Mikasa:え!?
分からないです。

Natashya:ズバリ、長期間関わり合うことで、「追加融資」の可能性が上がるからよ。

最初の段階では追加借入を検討していなかった人でも、その後、急に現金が必要な状況が訪れるかもしれない・・・・

そんな時、手元にカードがあればどう?

Mikasa:確かに、追加で借りてしまう可能性はかなり高いですよね。

心理的なハードルも下がっているはずですし、それにカードさえあれば24時間いつでもコンビニのATM等で借入できますし。

Natashya:そうよ。
そうなると、また完済までの道のりが長くなってしまうわよね?

Mikasa:なるほどです・・・・。

最初に思っていたよりも、返済が長期化しやすい、利息が多額化しやすいというのは、なかなか厄介なデメリットなのですね。

デメリットその4.多重債務者に陥る可能性がある

Natashya:これは、カードローンのメリットとも密接に関わってくる部分で、利便性が良かったり、手軽だったりすることで、逆に発生してしまうデメリットなのよね。

ということで順に説明していくけど、まずは多重債務者って何か?というのを知って貰う必要があるわね。

多重債務者とは?

多重債務者とは?複数の貸金業者からお金を借りている人のこと。
国(金融庁)の定義では「5件以上」の借入がある人のことを多重債務者と呼んでいる。

ただし、5件未満であれば安全かと言えばそんなことは無く、危険かどうかは、借金の返済のために借金を繰り返す、いわゆる「自転車操業」に陥っているか?もひとつの判断要素だと言える。

関連記事:多重債務者になる人の特徴ズバリ!こんな性格の人がなる!
多重債務者の人数は

個人信用情報機関の株式会社日本信用情報機構(JICC)のデータによると、2016年3月末時点で、借入件数5件以上という方が13万人、4件という方が31万人、3件という人が93万人、2件という人が248万人となっている。

参考資料:JICC公表統
多重債務者になる確率は?

JICCのデータによると、2016年3月末時点で借入残高がある方は1,102万人。そのうち借入件数5件以上の多重債務者は12万人の為、借入を行った人の実に1.08%が国が定義するところの多重債務者に陥ると推測できる。
借入件数多重債務者になる確率
2件22%
3件8.07%
4件2.63%
5件1.08%

どうして多重債務者に陥りやすいのか?

Mikasa:気になるのは、やはりここですね。
どうして、カードローンを利用すると多重債務者に陥りやすいのでしょうか?

Natashya:そうね。概ね理由は以下の3つに分かれるわ。

Natashya:どれにも共通して言えるのは、借金への心理的なハードルや意識、恐怖心だったりというものを薄れさせたり、下げさせたり、という作用がある点ね。

順に説明していくわね。

多重債務者に陥りやすい理由その1.手軽に申込めてしまうから

Natashya:他のところでも触れたけど、世の中でカードローンがウケている理由って、誰でも簡単に、スピーディーに借りれるっていうところなのよね。

スマホ1つさえあれば家から一歩も出ず、誰とも会わず、自分の指定する銀行口座に1時間後に振り込んでもらうなんてことも可能なのよ。

関連記事:多重債務者になる人の特徴ズバリ!こんな性格の人がなる!

Natashya:担保や保証人が必要な一般的なローンでは、こんなことは考えられないでしょ?

Mikasa:確かに。

住宅ローンの場合だと審査結果が出るだけでも2週間~1ヶ月程はかかると言われていますし、そもそも、それ以前に、必要書類を用意するだけでも大変な作業ですものね。

そう考えると、カードローンの手軽さは驚異的ですね・・・・。

Natashya:そうね。
これだけ簡単に借りられると、やはり、借金に手を出してしまう人って増えてしまうのよね。

それに2件目だと余計に、心理的ハードルは低くなるわ。

実際、以下のデータにもある通り、1件目の借入を行った人の33%が、近いうちに2件目から借りることが分かっているのよ。(243万人÷729万人×100=33.3%)

参考:残高がある者の借入件数毎の登録状況

多重債務者に陥りやすい理由その2.月々の返済額が少なく、借金の恐怖心が薄れてしまうから

Natashya:カードローンのデメリットその3のところでも説明した通り、カードローン業者の多くが採用する「残高スライドリボルビング方式」は、借金の額に対して月々の返済額が少なく抑えられているという特徴があるのよね。

そのため、借金に対する恐怖心や大きな額を借りているという意識が働きにくく、追加で融資を申込んでしまう人も多いのよ。

例えば、楽天銀行スーパーローンの場合、10万円借りた際の返済額は3000円なんだけど、これが30万円まで増えても、返済額はわずか5000円なの。

つまり、10万円の時と比べてたったの2000円しか増えてないのよね。

だから30万円まで枠がある人は、2000円しか変わらないのだったらと追加で融資を申込みやすく、借金にハマるきっかけになっていきやすいのよね。

実際には、借金は3倍に増えているのに、意識や恐怖心はそこに着いて行かなくなるの・・・・

そして他社でも同じように借りるようになっていってしまうのよね。

楽天銀行スーパーローンの最低返済額表

利用残高毎月の最低返済額
1~10万円3,000円
10万1円~30万円5,000円
30万1円~50万円10,000円
50万1円~100万円15,000円
100万1円~150万円20,000円

多重債務者に陥りやすい理由その3.限度額の範囲内で借入・返済が繰り返し可能な為、借金の意識が薄れやすいから

Natashya:これも同じく、借金に対する意識というものを変えてしまう要素があるのよね。

というのもカードローンというのは、他の一般的なローンとは異なり、限度額の範囲内であれば借入と返済を自由に繰り返し行なうことが出来るのよね。

一般的なローンだと、再度改めて契約を結び直す必要があるけど、カードローンはそういった面倒な手続きは不要で、カード1枚あれば、いつでもどこでも借入が自由にできてしまうの。

だから足りない時に引き出すという生活を繰り返し行なってしまうと、あたかも自分の貯金をATMから引き出しているかのような感覚でお金を借りるようになってしまうのよね。

そして、そんな生活が続けば続くほど、借りる前のお金の意識や感覚、生活水準に戻るというのは、なかなか難しくなるのよ。

実際、以下のデータにもある通り、カード作成してから解約せずにカードを持ち続けている人ほど、借金の額が時間の経過と共に増えていくという傾向が出ているのよね。

参考:カードローンアンケート調査分析結果(8ページ)

まとめ

Natashya:カードローンを利用することで受ける可能性のあるデメリットやリスクについて見てきたわ。

ぜひ参考にしてね。

Mikasa:ありがとうございました。

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