【フランス万歳!】サヴィニャックのポスター展とフランス絵本の世界展
紙ものでも、ちょっと色あせた感じのトーンのものが特に好き。
さらにちょっと年数が経過しているものは、独特の経年変化っぷりがたまらない。
そんな私にとって、
2018年春に練馬区立美術館で行われた「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
と、
同じく東京都庭園美術館で行われた「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」
は実に興味深かった。
2つとも企画展の存在を知ったときから「これはぜひとも行かねば!」と思っていた。
レイモン・サヴィニャック氏の優れたデザインかつ的確な商業ポスター
フランス絵本のどこか懐かしくて繊細な美しさ
どっちもわざわざ足を運んでよかったと思ったし、忘れないうちに記録に残そうと思う。
「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展とは?
アートの世界はまったくの不勉強で、レイモン・サヴィニャック氏の名前を知ったのも実はこの展示がきっかけだった。
どなたかからのツイッターで流れてきた展示会情報を見て、絶対行きたいと瞬時に思ったんだ。
そんな、
「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
の概要はこちら。
- 日程:2018年2月22日(木)~4月15日(日)
- 時間:10:00~18:00
- 入場料:一般800円、高校生・大学生・65歳から74歳600円、中学生以下無料
- 主催:練馬区立美術館・読売新聞社・美術館連絡協議会
- 場所:練馬区立美術館
- 練馬区立美術館公式ページ:https://www.neribun.or.jp/event/
商業ポスターは何を宣伝していて、どんな魅力があるのか分かりやすく伝えることが命だ。
デザイン性を追求しすぎると、一体何を言いたいのか・何を売りたいのか、とかく分からなくなりがちだ。
スッキリとキレイにまとまっていても、だから何の宣伝なの?となったら失敗だろう。
しかし、レイモン・サヴィニャック氏のポスターはデザイン性・視認性のいずれも優れており、ひと目で宣伝する商材の特質・良さをバシっと表現している。
いうならば、小さな子どもが見ても何の宣伝かすぐに分かる。
そりゃー、この方にポスター依頼するわな!って1枚1枚観るたびに思ったのだった。
実際に親子連れできていたお子さんが、うれしそうに作品を指さしてお話していた。
そうだね、言葉は分からなくても何を言いたいか伝わるし、見ているだけで楽しいもんね!
サヴィニャックのポスター展で購入したもの
特に気に入った企画展では、何かしらグッズを購入している。
悩んだ結果、今回は、
公式図録・ポストカード・ポストカードとチョコのセットを購入。
自分の好みを考えるとベストチョイスだったと思っている。
この図録、透明なブックカバーがいい感じだし、会場内で観たお気に入りの作品の詳細が確認できてとてもよい。
それと、ポストカードは特に絵柄が気に入ったものと、森永チョコレートのもの。
この森永チョコレートのポストカードは、チョコ(カレドショコラ フレンチミルク味)とセットのものがあったので即決。
サビニャックさんたら日本企業の広告も担当してたんだ!
なんだか勝手に親近感がわいてしまったし、チョコもおいしくいただいたよ。
「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界展」とは?
もうひとつ、絶対に観ておきたい展示が東京都庭園美術館で開催されていた。
それが、
「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」
なのだ。
- 日程:2018年3月21日(水)~6月12日(日)
- 時間:10:00~18:00
- 入場料:一般900円、大学生720円、高校生・中学生・65歳以上450円、都内の中学生及び小学生以下無料
- 主催:公益財団法人東京都歴史文化財団・東京都庭園美術館・読売新聞社・美術館連絡協議会
- 場所:東京都庭園美術館
- 東京都庭園美術館公式ページ:http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/180321-0612_frenchpicturebooks.html
東京都庭園美術館は、は旧朝香宮さまご一家のご自宅だった建物を利用した美術館。
建物内部もオシャレでモダン、旧朝香宮さまご一家の趣味の良さが随所に伺える素敵な洋館だ。
広い庭園を散策するのもまた楽しく、隅々までやんごとなさすぎる。
さて、今回の展示はこの本館の「旧朝香宮邸物語」と同時に、新館スペースで開催されたんだ。
本館にも実はフランス絵本が展示されているところがあって、二度楽しめたよ。
では、基本的には撮影禁止の館内だけど、一部撮影許可が出ているところをざっくりご覧あれ。(展示順不同)
館内の撮影可能場所は3か所。
色合い、デザイン、良さしかない。
・・・表紙のデザインが素敵だから縮小してブローチにしたい!
今回の企画は物量・内容ともに超充実していたから、もしも全部撮影許可が出ていたら相当な画像数になっていただろう。
古い紙もの好きの私も、思わずおおっと思うような装丁・色合い・絵柄のオンパレード。
上品でちょっと切ないものからコミカルでクスっとしてしまうものまで満足の内容だ。
何度も足を運んでじっくり拝見すれば、もっと違った発見がたくさんあったのではないかな。
フランス絵本の世界展で購入したもの
さて、フランス絵本の世界展でも、
展示作品収録の公式本・ポストカードを購入。
とにかく内容が濃いので真剣に展示物を見ているだけでも脳疲労がすごく、目にしているはずなのに正直頭に残らないこともあった。
だからこそこ購入して大正解で、作品を眺めるごとに「ああ、そうそうこれあったな!」と思い出すことができるのだ。
そしてより深く理解できる。
それと、特に印象が残った絵柄のポストカードも3枚ほど。
「レ・ミゼラブル」と「ゾウのババール」と「アゾールとミスティグリ」のポストカード!
「アゾールとミスティグリ」の絵柄は、けっして猫の首を絞めているわけではないよ。
仲良し設定の犬と猫だから、どうぞ安心してくださいな。
それにしても絵本て面白いね、その国の特色がそのまんま出るんだからさ。
あとがき:サヴィニャックのポスター展もフランス絵本の世界展も最高。
いやいや、とてもいいものを見せていただいたものだ。
サヴィニャックのポスター展もフランス絵本の世界展もそれぞれすばらしかった。
足を運んだもののうーんなんて思った瞬間が一切なかったもんね。
フランス、万歳!(ベルばらかよ)
さて、今回ご紹介した企画のうち、サヴィニャックのほうは6月17日まで宇都宮美術館で開催中。
さらに、今後も三重県立美術館・兵庫県立美術館・広島県立美術館で開催予定。
いやーもう1回観たいなー!三重県なら行けるな!
残念ながらフランス絵本の世界展は今のところほかの開催は未定だけど、こちらもぜひどこかでリヴァイヴァルを!
鹿島茂さんのフランス絵本コレクション、すっごく素敵だったからね。
フランスの素敵なポスターと絵本の原画の迫力・生々しさと年月を経た良さ、また味わいたいな。
ずっと眠り続けでいい日とずっと起きていられる日の両方がほしい
— よつば (@4leafclover7) 2018年6月13日
ずっと起きていられる日には、好きなものをずっと眺めていたい。
タグ:パリにかけたポスターの魔法, フランス絵本の世界, ポスター, レイモン・サヴィニャック, 原画, 東京都庭園美術館, 絵本, 練馬区立美術館, 雑貨, 鹿島茂コレクション
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