楽天カードを強制解約になったらどうなる?気になる点や疑問を総まとめ
本コンテンツには、紹介している商品・商材の広告(リンク)を含む場合があります。
これらの広告を経由して読者が企業ホームページを訪れ、成約が発生すると弊社に対して企業から紹介報酬が支払われるという収益モデルです。
ただし、特定の商品を根拠なくPRするものではなく、当編集部の調査/ユーザーへの口コミ収集などに基づき、公平性を担保した情報提供を行っています。
> 提携企業一覧
楽天カードが強制解約(退会)になってしまった!
そんな時、最も気になるのは「強制解約になった理由」だと思います。
ですが、実際にそうなった人の声に耳を傾けてみると、実は、それ以外にも気になっている点や疑問点が沢山あったのですね。
例えば、残った残高は一括で支払う必要があるのか? 再入会は可能なのか? 他のクレカや住宅ローン、信用情報への影響はあるのか? などなど…
今回は、楽天カードを強制解約されてしまった人に向けて、多くの人が気になっている「疑問点」を拾い上げ、それらに回答していきたいと思います。
なお、強制解約になった理由が分からない! どうしても納得できない! という方はコチラの記事を参照して下さい。
疑問点その1.やっぱカードの復活はどうやっても無理?
はい。残念ながら無理になります。
楽天カードの会員ページ(楽天e-NAVI)にログインしようとすると、「エラーコード2」というのが表示されると思いますが、これは既に強制解約が確定してしまった時に表示されるエラーコードの為、そこから結論を覆すことは出来ないのですね。
楽天コンタクトセンターに電話をかけ、交渉をしても、結論が変わることはありません。
なお、楽天カードにて各種支払を行っている場合は、他のクレカへの切り替えを行ってください。
何故なら、放置しておくと、それらの支払いが延滞となってしまうからです。
楽天カードにて、公共料金や家賃、携帯料金などを支払っている方は、出来るだけは早期に手続きを行うことをお勧めします。
なお、楽天カード以外にクレカを持っていない場合はこちらを検討して下さい
ズバリ、他社への新規申込ですね。
楽天カードを強制解約された人に向けた、お勧めの3枚を紹介しています。
いずれも審査面を重視して選んでおり、中には、申込をした当日にカードを受取ることが出来るものもあったりします。
疑問点その2.再入会は可能?
復活が無理なら、改めて再入会の申込みをしてみるのはどう? ということですが、結論から言うとこれも難しくなります。
具体的にいうと、「再入会の申し込み」を行うこと自体はいつでも可能です。
ですが、審査に通り再契約してもらえるか? は別の話なのですね。
実際に再入会の申込みをしたらどうなるのか、というと…
まず、強制解約より半年間については、審査対象にすらならず、再入会の申込を行った時点で即時で落とされます。
では、半年以上経過してからはどうか? ですが、この場合は審査自体は行ってくるれるでしょう。
しかしながら、楽天側のデータベースに強制解約になった記録が残っている為、審査に通るのは非常に難しくなります。
なお、この辺りの「何故、再入会が無理なのか?」ついて詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。
どこよりも詳しく説明しています。
どうしてもクレジットカードが必要な場合は、他社に申込むのがお勧め!
何故なら、他社であれば楽天のように「ちょっとした理由」で解約になることもないですし、審査に関しても、楽天と同じぐらい通りやすいものもあるからです。
無理して楽天にこだわる必要なんて無いのですね。
なお、お勧めは以下の記事で紹介している3枚になります。
疑問点その3.強制解約になった場合、メールや電話、手紙での案内や通知があるのか?
多くの人から批判されている点でもあるのですが、強制解約になっても基本的にメールや電話、手紙での連絡や通知はありません。
(その為、知らない間に、他の支払いが延滞状態に陥ってしまう人も!)
会員ページ(楽天e-NAVI)にログインしようとした時に、エラーコード2が表示され、カード裏面のコンタクトセンターに電話することで、初めて強制解約になったことを知った人が大半だと思います。
唯一の例外は、ショッピング枠やキャッシング枠の増額申請時。
増額申請をした際には、郵送で増額申請の審査結果が通知されるのですが、その際に、増額否決の結果と共に、強制解約になった事実を告げられることがあります。
ネットの掲示板では、これを「不幸の手紙」と呼んでいますが、増額申請に落ちるだけではなく、強制解約までされてしまうという、大変不幸な通知なのですね。
疑問点その4.オペレーターに電話したら強制解約の理由を教えてくれる?
情報を総合してみると、教えてくれる場合もあれば教えてくれない場合もあり、どちらとも言えないのが正直なところです。
この辺りは、担当者と、あなたの「押しの強さ」により変わってくるところでしょう。
「総合的判断により」の一言で押し切られることも多いですが、粘ることで、ハッキリではありませんが、それとなく理由を教えてくれることもあります。
審査に関する情報は企業の「機密情報」に当たるため、そうそう簡単には教えてくれないのですね。
疑問点その5.信用情報に影響はあるの?ブラックリストになる?
楽天カードは色々な理由で強制解約になりますが、強制解約になることで、信用情報が傷ついたり、ブラック状態になってしまわないか? という疑問点ですね。
結論からいうと、強制退会の前に延滞をしていたかどうか?で分かれてきます。
ズバリ、強制解約前に延滞をしていなければ、信用情報に影響が出たり、ブラック状態になることはないでしょう。
というのも、信用情報にはカード利用者の信用事故に関する項目(正式には「異動情報」の項目)があるのですが、
どういった場合に事故情報が登録されるかというと、「延滞」、「代位弁済」、「債務整理」の3種類のみとなっており、これ以外の理由で事故情報が載ることは無いのですね。
例えば、楽天カードを不正使用したことで強制解約になったとしましょう。
その場合、信用情報に事故情報が載るかというと? 答えは「NO」です。
何故なら、「不正使用」は、異動情報のどの項目にも該当しないからです。
だから仮に、不正使用で強制解約になったとしても、信用情報には全く影響がないのですね。
他の理由の場合も同じです。
つまり、あくまもで信用情報に影響があったり、ブラック状態になるのは、延滞だけと考えてもらって遜色ないと言えます。
延滞をしていた場合でも、どれぐらい信用情報に影響を及ぼすかは、延滞の具合による!
次に気になるのは、延滞に心当たりがある場合ですよね。
実際、どれぐらいの影響があるか?ですが、これは、延滞の「時期」や「期間」、「回数」などにより結論が変わってきます。
つまり、延滞とひと口に言っても、メチャクチャ影響する場合もあれば、ほとんど影響しない場合もあるのです。
どういった場合に影響が大きく、どういった場合には小さいのか? というパターンの一覧表を作ってみたのでぜひ参考にして下さい。
個々のパターンの詳しい説明については、後ほど。
パターン | 判断 | |
---|---|---|
過去2年の間、一度も延滞を起こしていない | 危険度0% | |
過去2年以内に、数日程度(概ね2週間未満)の延滞がある | 危険度10% | |
過去2年以内に、2週間を超える延滞がある | かなり昔に一度や二度、起こした程度 | 危険度20% |
強制解約の直前に延滞を起こしている | 危険度50% | |
強制解約の直前に連続で延滞を起こしている | 危険度80% | |
61日を超える長期延滞を起こしたことで強制解約になった | 危険度MAX |
パターン1.過去2年の間、一度も延滞を起こしていない
危険度0%
この場合は全く心配する必要はありません。
信用情報は非常に綺麗な状態でしょう。
仮に、2年2ヶ月前や3年前に延滞を起こしていたとしても、大丈夫です。
何故なら信用情報にはカードごとに≪入金状況≫の項目があるのですが、あくまでも記録されるのは、過去24か月分だけだからです。
ただし、61日を超える長期延滞をしていた場合は話が別。
後ほど説明しますが、「信用情報における致命的な事故」を起こしているため、最低でも5年間、ブラック情報が残り続けるのですね。
パターン2.過去2年以内に、数日程度(概ね2週間未満)の延滞を起こしたことがある
危険度10%
この場合も信用情報が傷ついている可能性は低いです。
というのも、下記を見て頂ければ分かりますが、信用情報には≪入金状況≫という項目があり、支払いに遅れがあった「月」については、その旨を表す「Aマーク」が付けられるのですが、楽天に関しては数日程度の延滞であれば「Aマーク」を付けられる可能性が低いからです。
2週間を超える延滞を起こしている場合には危険ですが、数日程度であればセーフである可能性が高いです。
楽天も加盟している信用情報機関「CIC」から取り寄せた本物の信用情報
ただし、この辺りのAマークを付けるか付けないかは、楽天側のさじ加減によるので、楽天側の基準が変われば、Aマークが付くタイミングも変わってきます。
心配な方は、信用情報機関「CIC」に対し、情報開示請求を行い自分の信用情報を確認することをお勧めします。
1,000円(税込)を支払えば、誰でも自分の信用情報を取り寄せることが出来るのですね。
スマホやPCからの開示請求も可能です。(CIC公式HP)
パターン3.過去2年以内に、2週間を超える延滞を起こしている
危険度20%~80%
この場合には、程度の差はありますが、信用情報が傷ついてる可能性があります。
理由は、先ほどもお伝えした通り、概ね2週間を超える延滞を起こした場合には、信用情報の入金状況欄にAマークを付けられる可能性があるからです。
ただし、この場合でも、強制退会の直前ではなく、かなり昔に、一度や二度、Aマークが付いているだけの状態であれば、さほど影響は無いと言えます。
逆に、強制退会の直前に延滞を起こしている場合は要注意。
何故なら、他社が信用情報をチェックした際、カードの契約終了直前にAマークがついていると、「解約の理由は延滞が原因の強制解約ではないか?」と疑われてしまうからです。
しかも、契約終了直前に連続してついている場合は、さらに危険ですね。
結局のところ、Aマークをどのように捉えるか? は、信用情報を取り寄せたカード会社や銀行、ローン会社次第ですが、常識的に考えて、契約終了直前に連続していAマークが付いている場合は、信用情報が相当不利な状態になっていると認識しておいた方が良いでしょう。
パターン4.61日を超える長期延滞を起こしたことで強制解約になった
危険度MAX
具体的には、61日を超える延滞を起こし、それが原因で強制退会になった人がこのパターンに当てはまります。
この場合は、信用情報が致命的に傷つき、いわゆる「ブラックリストに載った状態」になっていると言えるでしょう。
というのも、61日を超える延滞を起こした場合には、信用情報に致命的な事故を起こした証である「異動情報」というものを書き込まれる可能性が高いからです。
これは先ほど説明したAマークとは、深刻さのレベルが違います。
Aマークがサッカーで言うところのイエローカードであるのに対し、異動情報は一発退場のレッドカードになります。
異動情報が載った時点で、まずまともな会社が審査に通すことはありません。
また、他社のクレジットカードやカードローンと契約している場合には、それらについても利用停止に、場合によっては強制解約になる可能性もあります。
理由は、他社で信用事故を起こしたのですから、自社でも起こされる可能性が高いと判断するからです。
なお、異動情報は「完済」から5年間載りつづける為、その間は、新規のクレカやローンの審査には一切通らないと考えておいた方が良いでしょう。
疑問点その6.他のクレジットカードや住宅ローンの審査への影響は?
疑問点その5.の「信用情報」と同じ考え方になります。
何故なら、クレジットカード会社にしてもローン会社にしても銀行にしても、個人信用情報機関から信用情報を取り寄せ、審査を行うからです。
なので、延滞により信用情報が傷ついていれば、審査にも影響が出てきますし、傷ついていなければ影響することは無いのですね。
パターン | 判断 | |
---|---|---|
過去2年の間、一度も延滞を起こしていない | 危険度0% | |
過去2年以内に、数日程度(概ね2週間未満)の延滞がある | 危険度10% | |
過去2年以内に、2週間を超える延滞がある | かなり昔に一度や二度、起こした程度 | 危険度20% |
強制解約の直前に延滞を起こしている | 危険度50% | |
強制解約の直前に連続で延滞を起こしている | 危険度80% | |
61日を超える長期延滞を起こしたことで強制解約になった | 危険度MAX |
疑問点その7.ETCカードや家族カードはどうなるの?
ズバリ、強制解約が確定した時点で、ETCカードも家族カードも同じく、解約となります。
下記は、家族カードに関する楽天カードの規約を抜粋したものですが、規約に書いてある通り、退会となった時点で家族カードも自動的に退会となります。
本会員が退会した場合には、家族会員も当然に退会となり、家族カードも直ちに当社へ返却するか会員の責任において破棄するものとします。
引用:楽天カード株式会社「カード会員規約」
疑問点その8.付帯サービスとして付いていた海外旅行保険はどうなるの?
こちらもETCカードや家族カードと同じになります。
強制解約が成立した時点で、海外旅行保険などの付帯サービスも利用できなくなるのですね。
会員は、当社又はサービス提携先が提供する付帯サービスについて、退会した時点で利用できなくなることを予め承諾するものとします。
引用:楽天カード株式会社「カード会員規約」
疑問点その9.強制解約後に残っている残高の支払いはどうなるのか?
要は、残っている残高を一括請求されるのではないか?という心配ですね。
結論から言うと、一括での支払いではなく、通常通りの支払いになります。
一応、楽天カードの規約には、「一括で請求することが出来る」と明記されているのですが、さすがにそこまではやっていません。
ただし、2ヶ月や3ヶ月を超える延滞が理由で強制解約された場合は別だと考えて下さい。
一括請求は十分ありえるので、注意が必要です。
なお、リボ払いや分割払い、ボーナス払いについても考え方は同じです。
設定した回数と金額にあわせて、引落しが行われます。
疑問点その10.貯まっていたクレジットカードのポイントはどうなるの? 消えてしまうの?
ズバリ、クレジットカードのポイントは、自動的に楽天スーパーポイントに振り替えられるので消失することはありません。
なお、入会キャンペーンや各種キャンペーンの適用により、獲得予定となっているポイントについても同様で、こちらも問題なく付与されます。
ただ、キャンペーンによっては〇月〇日の時点でカード会員であることが求められるものもあるので、その場合は強制解約により、適用条件を満たさなくなることもあります。
疑問点その11.楽天Edyと一体型のものを使っているのだけど、Edy残高はどうなるの?
ズバリ、消えることはありません。
ただし、払い戻しは出来ないので、残っている残高は全て使い切る必要があります。
強制解約後も、Edyの機能だけ生きているので、カードは破棄せず、Edyの残高を使い切るようにしましょう!
疑問点その12.メルマガ類やお知らせメールは自動的に配信停止になる?
楽天カードに関するメルマガやお知らせメールは自動的に配信がストップされます。
ただし、楽天市場のショップから送られてきているメルマガは楽天カードとは別物なので、自動的には止まりません。
自分でショップのページを開き、個別に配信停止の手続きをする必要があるのですね。
なお、楽天カードに関する「お知らせメール」ですが、強制解約後も支払い残高が残っている場合には、止まらないので注意が必要です。
具体的には、「支払い以外」のお知らせは止まりますが、支払いに関するメールは、残高を完済するまで送られてくるのですね。
FP監修者からのアドバイスコメント
楽天市場での買い物や、楽天トラベルを利用した旅行をする人にとって、楽天カードは使い勝手の良いクレジットカードと言えるでしょう。とはいえ、使いすぎて気が付いた時には残高が、いえ、気が付く間も無く強制解約に!などと言うことが無いように、マイページにコマめにアクセスして頂き、残高を確認しましょう。